表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/389

24話・魔法石

 弁当を食べ終え、確認も終わった為、僕は6階層へ続く階段を降りていった。

 6階層も、ギルドで見た通り、上と同じ洞窟だった。

 だけど、この階層から更に新しいモンスターが現れ出す為慎重に、探索を開始する。

 探索開始して早々、こん棒を持っているホブゴブリンに遭遇した。ホブゴブリンは、普通のゴブリンよりふたまわり体が大きいが、4階層から増えていたモンスターなんで、倒しなれている。

 ホブゴブリンは持っているこん棒を、振り下ろしてくる。これまでの経験で、そのままバックラーで受け止めると、手が痺れ、少しの間使えなくなるので、バックラーを少し斜めに構え、受け止めるのではなく、受け流す。森にいた頃に比べると、かなりの成長だ。そして、体勢の崩れたホブゴブリンの首にむかって、二重付与の剣を真横に振って、首を一刀両断する。ホブゴブリンは、そのまま消え、魔石とこん棒を残した。それを拾い、アイテムボックスに入れてから、先に進む。

 その後も、スライム系モンスターやらゴブリン系モンスターを倒しながら、進んでいく。だけど、なかなか新しいモンスターには、出会わない。今までの階層の広さから推測して、3割程のマッピングを終わらせた。

 今日はこの辺で戻るとする。



 ◆



 戻っている途中に、新しいモンスターが現れた。

 大きさは、普通のゴブリンほどで、手には剣やこん棒ではなく、杖を持っている。何となく、顔も利発そうにみえる。そのゴブリン… 確か名前は、ゴブリンマジシャンだった筈だ。

 ゴブリンマジシャンは、僕と目が合うと、


「******* フ゛ァイア゛ボール゛」


 何かを呟いたかと思うと、握りこぶし大の火の玉が飛んでくる。あれが魔法の詠唱だろう。僕とゴブリンマジシャンとの距離もあいていたので、何とか躱せた。後ろでは、火の玉と壁がぶつかる音がする。その音を聞きながら、詠唱する前にゴブリンマジシャンを倒す為、僕から接近していく。

 ゴブリンマジシャンは、持っていた杖を振りまわすが、それをバックラーで受け止める。力は、そこまで強くない。そのまま人間でいう心臓部に、剣を突き刺す。

 ゴブリンマジシャンは、絶命し、消えてなくなる。

 消えた後には、魔石とその魔石と同じ大きさほどの赤い石が落ちていた。杖はドロップしなかった。まぁ、どうせ使わないからいいか。それよりも、赤い石を拾いアイテム鑑定を行う。


 火の魔法石(小) ・・・ 特定ワードを言うだけで、火属性の初級魔法を1度使うことが出来る。特定ワード[命令(オーダー):ファイアボール]


「これが、魔法石か… 初めて見たな。」


 魔法が使えない人でも、魔法を使うことの出来るアイテムだ。魔石と共に、アイテムボックスに入れてから、5階層へ続く階段へ戻り、転移版で地上に戻る。

 換金を済ませてから、家へと戻った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ