表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

283/389

閑話・エルマーナ 9

 アリーさんが、持ってきた新しいクッキーをラウム様と一緒に食べながら、私たちから聞いた話を整理する為か、ぶつぶつ呟きながら整理しているナニー先生を待つ事にする。

 少しすると、


「ふぅ… ごめんね、えっちゃん。とりあえず、貴方たちの話は分かったわ。それで、えっとラウム様だったかしら?」


「ん? えぇ、そうよ。」


「それで、ラウム様は、えっちゃんを助ける為に力を貸して下さるんですよね?」


「えぇ、そうよ。だけど、エルにも言ったけど、もの探しが得意って訳じゃないから、むこうに戻ってから話を聞いて回るくらいしか出来ないけどね。」


「それだけでも、助かります。それに、えっちゃんと友達になって下さってありがとうございます。」


 私の事をチラッと見てから、ラウム様へと頭を下げる。


「え、ちょっとナニー先生!!」


 急なナニー先生の行動に驚く。


「だって、えっちゃん。ラウム様が初めての友達でしょ?」


「!? なんで知ってるんですか!!」


「レジーナから相談されていたのよ。ぐーちゃんと違って、中々友達が出来ないって?」


「え、お母様そんな事をナニー先生に相談していたんですか!!」


「あ、これ言っちゃいけないんだった… さて、それで、今からえっちゃんは、ラウム様と精霊契約をするのよね?」


「いやいやいやいや、ナニー先生。話をはぐらかそうとしたってそうはいきませんよ!!」


「あ、やっぱり。」


 少しの間、その事について話し合った。

 話を終えると、


「お待たせしてしまいすみません、ラウム様。」


 待たせていたラウム様に謝る。


「気にしてないわ、エル。やり取りをみているのも、面白かったしね。」


「そ… そうですか?」


 何が面白かったのかは分からないが、気にしていないようで安心した。


「それでナニー先生、精霊契約の本は、どこにありますか?」


「あぁ、それなら今取ってくるからちょっと待ってて頂戴。」


 そう言ってナニー先生が部屋を出ていき、少しして戻ってきた時には、1冊の本を持っていた。

 それを受け取った後、ナニー先生の手を借りながら、精霊契約をする為の準備をしていく。


「ナニー先生、これでいいんでしょうか?」


「えぇ、ちゃんと出来ていると思うわ。」


「良かったです。これで、精霊を召喚できるようになるんですよねって、あれ? ラウム様は、ここにいるのですがどうやって召喚するんですか?」


 準備してその事に気づいた。


「あ、そう言えばそうだったわね。」


 ナニー先生も、私と同じく忘れていたみたいだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ