241話・寝静まる頃
アリーさんは、僕の欠点(思った事が、顔に出やすい事)を教えてくれた後、寝る前の挨拶をしながら深々と頭を下げてから、戻っていった。
僕は、それを気配察知で確認しながら、寝た風を装う為に、部屋の灯りを消してから、再びベッドで横になる。
ただ少しすると、灯りを消したせいか、昼間寝たのにも関わらず少し瞼が閉じそうになってくる。
パンッパンッ
自分の頬を叩く。
結構な勢いで叩いたせいか、頬がジンジンと痛むが、眠気は覚めた。
ついでに、横になるのを止めてからベッドに腰かける。
先程のアリーさんの件もあり、まだエルマーナ様のところに行くには早いと判断し、その間寝ないように何をして時間を潰そうかと考え、アイテムボックスから灯りの調整が出来る自分で作製したランプとステータスカードを取り出す。
ランプの灯りを1番弱い状態でつけてから、ステータスカードに魔力を流す。
名前:ノーリ 種族:上位人族 年齢:11 性別:男
LV: 68 生命力:B 魔力: SS
力: B 器用: B 防御: B 敏捷: A
知力: A 精神: B 運: B 魅力: B
スキル:剣術Lv4、宝箱作製Lv5、アイテム鑑定Lv3
見切りLv5、アイテムボックスLv5、身体強化Lv5
俊足Lv5、気配察知Lv5、限界突破Lv2、ダンジョン移動、気配遮断Lv2、縮地法Lv1、従魔術Lv1、料理Lv3
称号:勇者、ダンジョンマスター、進化せし者
到達階層:19階(オベリスタ王国ダンジョン)
スキルポイント:3
出発前にダンジョン潜った際、モンスターの相手は、殆どソフィアやアードちゃんして貰っていたので、LVは上がってないが、その代わり魔石で作製したスキルポイントを使って、役に立ちそうなスキルのLvを上げさせて貰った。因みに、縮地法は特別依頼後、従魔術はタヌイチたちと従魔契約した後、料理はいつの間にか取得していた。
ステータスカードを見ながら、今後の事(どうやってエルマーナ様の所へ行くかや次上げるスキル、帰ってからソフィアたちと何をするかなど)を考えながら、時間を潰した。
◆
どのくらい時間がたったのか分からないが、今後の事を粗方考え終えた所で、気配察知で3人の事を確認してみると、何となくだが寝ているのだろうと感じる。
「これなら、もうそろそろいいかな…」
僕はベッドから立ち上がり、ずっと座っていたので、軽いストレッチをし体をほぐす。
ストレッチ後は、もう一度気配察知に集中し、3人の様子を確認した後、アイテムボックスから、転移結晶を
取り出した。
作者より(捕捉)
ノーリ自身、宝箱作製やダンジョンの力を使用し、LVやスキルLvをどんどん上げてますが、その力をソフィアには使用していません。
理由としましては、ソフィア自身に危険がないようにLvなどを上げるべきだと考えてはいるが、強くなればなるほどの弊害(誰かに頼られやすくなり、更なる危険を招く可能性)を考えてしまっているからです。