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231話・便利アイテム

 やって来たナニーさんと話をしている内にグラディウスさんが出てきた。


「あ、やっぱりナニーさんの声だったんですね。どうかしたんですか?」


 脱衣所の中まで声が聞こえていたようで、グラディウスさんは、出てきて早々ナニーさんにそう聞いてくる。


「夕食の準備が出来たから、ぐーちゃんを探してたのよ。それより、ぐーちゃんもごめんね。」


「ん? 何がですか?」


「私のせいで迷惑をかけたみたいだから…」


「あぁ、さっきの事ですか。別に、そこまで気にしてないので大丈夫ですよ。」


「そう、良かったわ。なら、アリーが夕食の用意してくれているから一緒に行きましょうか?」


「僕まだ手を洗ってないので先に洗ってきますね。あ、グラディウスさん。後よかったらこれを使って下さい。」


 僕はそう言って、アイテムボックスにいれてあったある物を取り出してからグラディウスさんに手渡す。


「!!」


「グラディウスさん?」


「あぁ、ごめんね。それでこれは、どういった物なの?」


「はいそれは、どらいやーと言って、髪を乾かすアイテムです。」


 このどらいやーは、レシピ検索(全閲覧)で見つけたアイテムの1つである。因みに、道中使っていた加熱板も同様で、家に備わっていた加熱板と違い、色魔石を交換しなくていい優れものだ。


「髪を乾かす?」


「はい、そうです。グラディウスさん、それに魔力を流してみて下さい。」


「分かったわ。」


 グラディウスさんは、指示通り魔力を流すと、どらいやーの先の部分から、風が出てくる。


「き… 急に風が出てき… !? 風が温かくなってきた!!」


「あら、本当だわ!!」


 ナニーさんも、どらいやーの風に触れて驚く。


「ノーリ君、これはいったいどうなってるの?」


 風を出したままのどらいやーの先を僕にむけながら、グラディウスさんが尋ねてくる。


「僕も詳しい事までは分からないのですが、中にある金属板を温めて、それに風を送る事で、温かい風になって出てくるんだと思います。」


 僕は、レシピ検索の説明欄に書かれていた事を簡単に説明する。


「そうなのね。」


「私も長く生きてきたつもりだけど、こんなもの初めてみたわ。ねぇ、ノーリ君。これをどこで手にいれたの?」


 一緒に話を聞いていたナニーさんがそう尋ねてくる。


「えっと… その、たまたま… そうたまたま手に入れただけです。」


 自分の能力で作製したとは言いにくいので、そう答えた。

作者より(捕捉)


ドライヤーもどきについて、基本的な仕組みは、皆様がお使いのドライヤーと同じ物です。


現実のドライヤー(中身)


 ヒーター モーター ファン


ノーリ作製した物(中身)


 加熱金属板 送風金属板


加熱金属板 (魔力を流すと熱くなる)

 → 火石+ミスリル

送風金属板 (魔力を流すと風を出す)

 → 風石+ミスリル


魔力親和の高いミスリルと合わせた事により、魔力を流すだけで、その効果を発揮できます。

そして、ドライヤーもどきの外側は、オリハルコンで、取っ手部分(内部)に伸びているミスリル糸が中の金属板と繋がっており、それを通して魔力を流しています。

因みに、温風しか出ませんが、ファンではないので音もそこまで出ません。

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