21話・分解
宝箱作製 ・・・ 宝箱を作製する事が出来る。
必要スキルポイント:500
(複数付与可能・レシピ増加)
Lv1 宝箱作製
Lv2 拡大・縮小
Lv3 レシピ検索
Lv4 分解
Lv5 ?????
新たな、能力が増えていた。
今回増えた能力は、分解か…
「分解」
声に出してみるも、何も起こる気配がない。
なら次にと、開けたままにしていた、宝箱を閉じてみる。すると、いつもとは違う文面の文字が浮かび上がる。
『どの能力を使うか、選んで下さい』
・宝箱作製 ・分解
宝箱作製は、いつもの奴なので、僕は分解を選ぶ。
すると、新たな文面の文字が浮かび上がる。
『どのアイテムを分解しますか?』
宝箱
・ 物理耐性の服→スライムの魔石(小)×服
・ 物理耐性のズボン→スライムの魔石(小)×ズボン
・ ダンジョンの石→オリハルコン(極小)×石
アイテムボックス
・ 小鬼殺しの剣→ゴブリンの魔石(小)×剣
・ 液体生物殺しの剣→スライムの魔石(小)×剣
・ 身体強化の皮鎧→ゴブリンの魔石(小)×皮鎧
・ 物理耐性のバックラー
→スライムの魔石(小)×バックラー
・ 回復薬(小)→魔石(小)×回復草×水
分解できるアイテム一覧が現れた。宝箱に入れてある物とアイテムボックスに入れてある物でちゃんと分かれているようで、見やすかった。現れた一覧を1つ1つ見ていくと、とあるアイテムで目が止まる。
「!?」
何かとんでもない素材の名前があった。
僕は目を擦ってから、もう一度見てみる。素材名は変わらず書いてある。今度は、1分ほど目を閉じてから、再び見てみる。やはりその素材名は書かれてある。
僕の見間違いではないようだ。
「でも僕、こんなとんでも素材に分解できるアイテムとか持ってたかな?」
1度、宝箱を開けて中を確認してみる。今の宝箱の中身はそんなにない。アイテムボックスを覚えてから、ほとんどの物をアイテムボックス内に移してあるからだ。
「もしかして、これかな?」
手にとったのは、記念として持って帰っていたあの石ころだった。
「とりあえず、分解してみるか。」
石ころを再び宝箱に入れてから分解してみる。
『ダンジョンの石を分解で、よろしいですか?』
・ はい ・ いいえ
はいを選択する。
『分解時間:1分』
~1分後~
『分解完了しました』
宝箱の中には、普通の石と砂粒のように小さな物があった。それを手に取り、アイテム鑑定を行う。
オリハルコン(極小) ・・・ 最高硬度の金属。
…間違いない、あの伝説とされている金属だ。
でもなんで、ダンジョンの石にそんな物が含まれているのだろうか… いくら考えてみても分からない。
まぁ、分からない事をいくら考えても、時間の無駄なので、考えるのをやめた。あ、でも明日のダンジョン攻略の際、ツルハシを買っていく事は、心のメモにしっかりと書き込んでおく。