表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

256/389

227話・少し前の出来事

 ぐーちゃんと別れて、台所へとむかう。


「色々任せてごめんね、アリー。」


「大丈夫です。今は、ライア様のお弁当を先にご用意していますけど良かったですか?」


「えぇ、それで大丈夫よ。私も手伝うから、先にそっちを終わらせましょうか。」


「はい、分かりました。」


 2人で夕食の準備の前に、ここに来ていないラーちゃんの分のお弁当を先に作り出す。

 お弁当を作り終えると、


「それじゃあ、私はこれをラーちゃんに届けてくるわね。」


「分かりました。では、私はこのまま夕食の準備をしておきますね。」


「うん、お願い。あ!! 2人の部屋の準備はどうなってるかな?」


「それなら、もう準備は終えております。」


「そっか… ありがとう、アリー。それじゃあ、行ってくるわね。」


「分かりました。」


 台所を出てから、玄関へとむかおうとした所で、リビングでオロオロしているノーリ君を見つける。

 顔色が少し悪そうだったので、声をかける。

 部屋で横になるか尋ねると、風にあたってくるとの事だった。何となく、逆上せている訳じゃないのかなと思い、それならラーちゃんのお弁当を頼むとすぐに了承してくれたのでお願いし、ノーリ君を見送った後、台所へと戻った。


「あれ、ナニー様どうされたのですか? 忘れ物ですか?」


「ううん違うわ。そこで、ノーリ君と会ってね、ラーちゃんへの弁当は、ノーリ君に任せたから、私も手伝うわ。」


「そうなんですね。なら、お願いします。」


 今日は、ぐーちゃんたちもいるから、いつもより豪勢な食事を2人で作っていく。

 粗方作り終えた所で、1度ぐーちゃんの様子を見に行くと、案の定えっちゃんの寝ている部屋にいた。私と別れた後、ずっとここにいたのだろう。


「ぐーちゃん、お風呂には入ったの?」


「ナニーさん… すみません、まだ入ってないですね…」


「そう… なら新しくお湯をいれるから、今から入って体を休めたらどう? ここに来る迄に随分汚れたでしょ。それに、ちょっと臭うわよ。」


 ちゃんと入って貰う為、有る事無い事言って、少しでもその気にさせる。


「酷いですよ、ナニーさん。でも、そうですね… 分かりました。」


「それじゃあ私は、先にお湯をいれなおして来るから、すぐ来るんですよ。」


 私は、そう残して部屋を出てから、浴室へとむかう。お湯をいれなおした所で、ぐーちゃんが来たので、再度ゆっくり入るように伝え、その場を後にする。

 台所へ戻ってからは、残っていた事を終わらせていく。


「そう言えば、もう夕食が出来ますが、ノーリ様は帰って来ているのでしょうか?」


「!?」


 アリーに言われ、そう言えばと思い出す。


「まだ帰ってきてないわね。私ちょっとその辺を探してくるから、後はお願い。」


 アリーにそう伝え、探しに行こうとした所で、ノーリ君が帰ってきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ