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225話・作製準備

 ダンジョンの入り口に移動すると、


「おかえり、お兄ちゃん!!」


 ソフィアが胸に飛び込んできた。


「ただいま、ソフィア。ドリさんもアードちゃんも、アコもただいま。」


 飛び付いてきたソフィアをおろしながら、少し遅れてやって来た3人にも声をかける。


「おかえり、お兄ちゃん…」


「おかえりなさい、ノーリさん。」


「おかえりなさいませ、マスター。」


 3人は、すぐに返事をしてくれる。

 その後は、戻ってきた話をする為に、場所をリビングへと移した。



 ◆



 リビングに場所を移し、戻ってきた理由を皆に話す。


「ならお兄ちゃんは、すぐに戻っちゃうんですね。」


「ごめんね、ソフィア。でも、たぶん次は、そこまでかからずに帰ってこれると思うから帰ってきたら、皆でピクニックにでも行こうな。」


「うん、分かった。楽しみにしてる。」


「それじゃあ、僕は、足りない魔石を集めに… 「あ、それならちょっと待ってお兄ちゃん。」 ん?」


 ソフィアはそう言った後、リビングから出ていき、戻ってきた時には、少し前に皆に作製した魔法袋を手に持っていた。


「これを使って、お兄ちゃん。」


 魔法袋から取り出した袋を手渡され、中を見てみると、中には魔石が入っていた。

 この量だと、今の手持ちの魔石と合わせれば、目的の魔石になると思うのだが、


「ねぇ、ソフィア。この魔石は、どうしたの?」


 気になったので、聞いてみる。


「アードちゃんと一緒に、ダンジョンでモンスターを倒してたんだよ。」


「もしかして、僕がいない間に2人でダンジョンに行ってたの?」


「少しでもお兄ちゃんの役に立てるように行ってたんだけどダメだった?」


「ダメって訳じゃないけど、2人で、危なくはなかったかい?」


「道中は、お兄ちゃんから貰ったカモフラージュマントを着てから移動していたし、ダンジョン内でも1体で行動していたモンスターを、アードちゃんと一緒に相手にしていたから大丈夫だよ。」


「そっか… ありがとうソフィア。アードちゃんもありがとうね。この魔石は、有り難く使わせて貰うよ。」


 その後、魔石の作製をしつつ、魔力交換で、残りの必要な素材の魔力を流し込みながら、ソフィアたちの話を聞かせて貰った。



 ◆



「お兄ちゃん、大丈夫?」


「だ… 大丈夫だよ。」


 いつものごとく、魔力回復薬で回復しながら魔力を流していた為、お腹は既にたぷんたぷんで、気分も良好とはいえないが、あまり心配をかけないように、そう答えておく。


「それじゃあ、僕はそろそろ行ってくるから、またお留守番を頼んだよ。」


「うん、分かった。」


 他の3人にも頼んだ後、転移結晶を取り出してから、ここに来る前の場所を思い浮かべ転移する。

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