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224話・一旦帰還

 少し気分が悪くなりながらも、お風呂を上がった時には、必要素材の1つと交換出来た。

 お風呂を上がり、リビングに戻ると誰もいなかった。

 どうしようかなと思っていると、ナニーさんがやって来た。


「あら、ノーリ君。顔色が少し悪いように見えるけど、逆上(のぼ)せたのかな?」


「いえ… あ、そうです。」


 これ幸いと、そう答える。


「なら、少し横になる? 横になるのなら部屋に案内するけど?」


「いえ、少し外に出て風にでもあたってきます。」


「そう、分かったわ。あ、ならついでに、ラーちゃんにこれを渡してきて貰える?」


「これをですか?」


「えぇ、そうよ。これは、ラーちゃんのお弁当なの。」


「そうなんですね。分かりました。僕が届けてきます。」


 僕は、ナニーさんからお弁当が入った包みを受け取る。


「ありがとう。なら、お願いね。あ、後あまり遅くならないようにね。」


「分かりました。では、行ってきます。」


「はい、いってらっしゃい。」


 僕は、家の外に出て、小走りにライアさんのもとへむかった。



 ◆



 少し迷いそうになったが、何とかライアさんのいる秘密の通路のある巨木へとたどり着いた。

 僕に気づいたようで、ライアさんが木の中から出てきてくれた。


「どうかしたの?」


「ナニーさんに頼まれて、お弁当を持ってきました。」


「そ… ありがとう… あ、ついでに… 「分かってますよ。はい、とうぞ。」」


 僕は、果物と、ついでに飲み物をアイテムボックスから取り出して、渡しておく。


「ありがとう…」


「それじゃあ僕は、用があるので戻りますね。」


 僕はすぐに来た道を引き返し、ライアさんの目の届かない位置まで来ると、


「ダンジョン移動」


 スキルを使って、ダンジョンルームへと移動した。



 ◆



『おかえりなさいませ、マスター』


「ただいま、アコ。皆元気にしてる? 何か変わった事はない?」


 今までも、こまめに確認はしていたが、一応確認しておく。


『はい。皆様変わりなく過ごされております。変わった事もありません』


「そう。なら、良かった。」


『それでマスター。今日は、どうされたのですか? 戻ってくるのは、もう暫くかかると言ってたと思いますが?』


「ちょっとやる事が出来てね。その前に、皆の顔でも見ていこうかと思ってね。今どこにいるのかわかる?」


『皆様今ダンジョンの方にむかっている所です』


「ありがとう、アコ。なら、行ってくるね。ダンジョン移動。」


 ダンジョンの入り口に移動すると、


「おかえり、お兄ちゃん!!」


 ソフィアが胸に飛び込んできた。

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