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19話・ドロップアイテム

 痛みに堪えながら何が起こったのか、確認すると、僕がさっきまでいた場所に、もう1匹スライムがいた。

 今生まれたのか、それとも隠れていたのか、どちらかは、分からないが、考える暇もなく、再びスライムが真っ直ぐに飛び込んでくる。

 今度は躱すのではなく、別の方法で倒してみる。

 スライムは、真っ直ぐに飛び込んでくるので、その場所に剣を置いておく。すると、そのまま飛び込んできたスライムは剣に突き刺さり、足元に落ちる。核を砕くまでいかなかったので、すぐに核に剣を突き刺し、砕いておく。

 消えたスライムの後には、いつもの魔石と小さな小瓶が落ちていた。


「お、これは!!」


 僕はすぐに、アイテム鑑定を使う。


 スライムゼリー(ノーマル) ・・・ スライム系モンスターが時折落とすドロップアイテム。ほんのり甘く美味しいゼリー。


「やっぱり、ドロップアイテムだ!!」


 ドロップアイテムとは、モンスターが時折落とすアイテムの事だ。基本はそのモンスターの爪や牙やこういった食べる事の出来るドロップアイテムもある。ごく稀に、丸々ドロップ品としてモンスターの死骸が残る事もあるらしい。

 それに、外のモンスターより何故かダンジョン内のモンスターの方が、ドロップアイテムを落とす確率が高いらしい。だから僕も、今日始めてドロップアイテムをみた。


「これは、ソフィアへのお土産だな。」


 周りを確認してから、宝箱を出し、魔石とスライムゼリーを入れる。作製出来るアイテムは、家に帰ってから確認する予定だ。宝箱を閉じようとした時、視界の端で石ころを発見する。その石は、ダンジョンの壁と同じ色をしていた。なんとなく、記念になるかなと思い、石ころを拾い宝箱に入れておく。

 宝箱を消した後、引き続きマッピングをしながら探索を再開する。

 しばらく歩くと、今度は前からゴブリンが現れた。


「グギャグギャ」


 ゴブリンは何も考えていない様子で、むかってくる。手には、真新しい剣を握っている。

 ゴブリンは、その剣を真上から振り下ろす。僕はそれを剣で受け止める。


「グギャ!!」


 前までは、こんな事は出来なかった。これも自身のLVアップと皮鎧に付与されてある身体強化のおかげだ。僕は、そのまま剣を押し返し、体勢の崩れたゴブリンに剣を突き刺そうとする。体勢の崩したゴブリンは、躱す事が出来ず、そのまま人でいう所の心臓部に剣が突き刺さり、消えていった。後には、魔石とドロップ品なのかは分からないが、ゴブリンの持っていた剣が落ちていた。落ちていた剣にアイテム鑑定をかける。


 鉄の剣 ・・・ 普通の鉄で出来た剣。


 ごく普通の鉄の剣だった。予備武器には丁度いい。何気にお店で買うと高くつくからだ。

 その後も、何体かのモンスターを倒しながら、慎重に進んでいき、無事2階層への階段を見つけた。

 今日は、2階層に降りる事無く引き返し、ダンジョンを出た。出た時には、既に、日も暮れており、急いで換金を済ませる。不審がられないように、何個か魔石も一緒に換金しておく。受け取ったお金は、回復草採取の依頼より高かったのが何気に嬉しかった。

 換金を終えると僕は、急いで家に帰った。

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