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194話・憶測

 ダンジョン内の動物たちにソフィアたちが採取してくれた果物を渡し終えた後、アコに動物たちの状態を確認して貰ってから皆の元に戻る。

 皆に、改善した事を伝え、僕たちも昼食にする為、残っていた果物を回収してから、何も生えてない区間に移動してから、昼食の準備を始めた。

 準備をし、昼食を食べ終えた後、デザートとして、回収した果物も食べた。果物は、市場で売られている物より瑞々(みずみず)しかった。

 デザートも食べ終えた後、僕は、動物たちに、果物を渡していた時に気になった事をドリさんに聞いてみる。


「そう言えば、ドリさん。ここに連れてきた動物たちって、普通の動物ですよね?」


 僕の間違いでない事を、ドリさんに確認する。


「はい、その筈ですよ。」


「そうですよね…」


 やっぱり、僕の間違いでないらしい。


「どうかしたの、お兄ちゃん?」


「いや、ちょっと動物たちの事が気になってね。」


「もしかして、狸さんの事?」


「そういえば、1匹だけ身体の大きくなっている狸がいましたね。」


「はい。それに、2匹だけいた狐の内の1匹の尾が増えてたり、見た事ない色の鳥がいたりしたんですよね。」


 僕は、皆に見た動物の特徴を教え、


「アコは、何か知らないか?」


 原因を知ってそうなアコに聞いてみる。


「少しお待ち下さい。」


 アコは、そう言って、目を閉じる。

 少しして、


「どうやら、マスターが言われた動物は、モンスター化しているようです。」


「モンスター化? 動物が、モンスターになっているってこと?」


「はい、そうです。」


「…何でかわかる、アコ?」


「憶測になるのですが、宜しいですか?」


「うん、お願い。」


「分かりました。」


 アコは、動物たちがモンスター化した理由を話し始める。


「まず、ダンジョン内は、外と比べると空気中に漂う魔力の量が違います。」


「そうなんだ。」


「はい。そのおかげで、ダンジョン内は、外より珍しい物が育ったりします。そして、今回の原因となっている物は、魔力草ではないかと思います。」


「魔力草?」


「はい。魔力草は、そのまま食べても魔力を微量回復する事が出来ます。そして、それを短い間隔で、多く食べた事によって身体に変化が生じたんだと思います。」


「そうなんだ…」


 それが、モンスター化した理由… て事は、元を正せば、動物たちに食べ物を用意してなかった、僕のせいなのではと思ってしまう。

作者より(捕捉)


 因みに、外と比べるとダンジョン内の方が魔力の回復が早かったりします。

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