192話・対策 2
すみません、少し少なめです。
狸たちに、アイテムボックスに入っていた食材をあげた後、僕は、皆に今からやる事を説明した後、ダンジョン(1階層)を拡張させ、その部分を安全エリアに設定し、拡張した3区間の1番奥に川を製作する。
川の製作をし終えた事をアコから念話を貰う。
「それじゃあ、今から拡張した場所に行くから、皆掴まって。」
皆が掴まったのを確認してから、ダンジョン移動で、拡張した部分へ移動する。
◆
川から離れた場所に移動した後、
「それじゃあ、アードちゃん、ドリさんお願いします。」
「うん…」
「はい。」
まず始めに、アードちゃんに何種類かの果物や木の実などの種を作って貰い、ドリさんには、水を入れる用の木の桶を何個も作って貰う。
僕が、桶をアイテムボックスにいれている間に、3人には、種を蒔いて貰う。その後、蒔き終えた種に、植物魔法を使って貰い成長させる。そして、成長した実のついた木をダンジョンに取り込む。
『アコ。今取り込んだ木たちを、ここいら一帯に間隔をあけてから、製作お願い』
『分かりました』
少しして、辺り一面に、無数の果物や木の実のなる木が生えてきた。
「それじゃあ、皆収穫をお願い。」
「「うん!!」」 「「はい!!」」
ソフィアたちが収穫してくれている間に、僕は、川へ水を汲みに行く。
水を汲み終わり戻ると、ある程度収穫出来ていたので、それをアイテムボックスに入れてから、ソフィアたちに声をかけてから、ダンジョン移動で、先程の狸たちの所に戻る。
狸たちは、突然現れた僕に驚くが、先程の出来事を覚えているのか威嚇などされずに、先程渡した食材(野菜)を食べ続ける。
僕は、そっと近づき、収穫した果物と水の入った桶を置いてから、ソフィアたちの所に戻る。
「おかえり、お兄ちゃん。次の分も収穫済みだよ。」
「ありがとう、皆。なら、僕は、他の動物たちにも配ってくるね。」
そう言ってから、ソフィアたちが収穫してくれた、果物や木の実などを再びアイテムボックスに入れてから、アコに教えて貰った他の動物たちのもとへと移動する。
作者より(捕捉)
ダンジョン(1階層)内には、森とアードちゃんたちの住む家しかなく、動物たちが食べる物がなく軽い空腹状態でした。因みに、完全な空腹ではないのは、森に自生している回復草を食べていたからです。
拡張した部分に、設定した安全エリアは、回復付与です。
ドリさんたちの作った種をそのまま成長させると、安全エリアを設定していないと暫くたつと、ダンジョンに取り込まれます。また、安全エリアを設定しても、果物を食べ尽くすと時間がたたないと実がなりません。
ですが、ノーリが、製作した実のなった木なら、収穫後も暫くしたら、再度実がなります。