191話・対策 1
僕は、ある事に気付き、すぐにアコに確認して貰う。
少しして、アコから念話が届く。
『確認した結果、森の中にいる動物は、全員軽い空腹状態です』
その報告を聞いて、僕はすぐに行動に移した。
『アコ、すぐに動物たちの位置を教えて』
『分かりました。位置は…』
僕は、アコから動物たちがいる位置を聞きながら、ソフィアたちにアコからの報告を教え、レイには、1度戻って貰う。
「だから、急いで食べ物を食べさせに行くから皆、僕に捕まって。」
皆、僕に捕待ったのを確認してから、アコが教えてくれた場所へとダンジョン移動を行う。
移動した先には、少しぐったりしたような狸たちと同じく少しぐったりしている見に覚えの無い身体の少し大きな狸がいた。
僕たちが来たのに気づいたのか、大きな身体の狸が立ち上がって、狸たちの前に出てきて、威嚇してくる。
「大丈夫だよ。僕たちは敵じゃないよ。」
理解出来ているか分からないけど、そう言ってみる。
僕の後ろから、ソフィアやアードちゃんも安心させるような声かけをしてくれる。
それが、効いたのか大きな狸は威嚇を止めてくれる。
僕は、すぐにアイテムボックスにいれていた食べ物を出してから、そっと狸たちに近づき、食べ物(野菜)を目の前に置くと、大きな狸は、僕を見上げてくる。
「食べていいよ。」
僕がそう言うと、ちゃんと理解しているのか、食べ物(野菜)を口に咥え、狸たちの方へと戻っていき分け与える。
だけど、見た感じこれだけで足りそうにないし、他にも空腹の動物たちがいるとなると、完全に足りない。
だから、僕は、
「アードちゃん、ドリさん手を貸して貰えますか?」
2人の力を借りる事にする。
「任せて…」
「任せて下さい。」
2人は、快諾してくれる。
「私も手伝うよ、お兄ちゃん。」
「お手伝いさせて下さい、マスター。」
「ありがとう、皆。なら、ソフィアとアコは、アードちゃんとドリさんの手伝いをしてくれるかい?」
「うん、分かった!!」
「分かりました、マスター。」
「それで、私たちは何をしたらいいんですか、ノーリさん?」
僕は、今からやる事の説明を皆に話てから、アコに念話をする。
『アコ。話は聞いていた?』
『はい。偵察者経由で聞こえています。それでは、拡張を行っても宜しいですか?』
『うん、お願い』
ゴゴゴッと音がし、
『完了しました。次に、拡張した部分を安全エリアに設定し、川を製作して宜しいですか?』
『うん、お願い』
少しして、アコから完了したとの念話を貰った後、皆で拡張した部分へとダンジョン移動する。
作者より(捕捉)
拡張後
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
| | | | |123|
| | | | 森 | |
| | | | | |
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
| | | | | |
|階段 | | | 森 | |
| | | | | |
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
| | | | | |
| | | | 森 | |
| | | | | |
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
川は、一番右端(3)の3区間を挟んで流れてます。