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182話・護衛依頼

 僕は、ランクがBと書かれているギルドカードを見ながら、間違っている理由を話すが、


「ノーリ君。それなら、間違ってないよ。」


「?」


 僕は、グラディウスの言っている事が分からなかった。


「何を言ってるんだこいつみたいな顔をしてるね、ノーリ君。」


「…こいつとは思ってませんが、グラディウスさんが言っている事が分からないのは、その通りですね。」


 僕は、正直に答える。


「まぁ、そうだろうね。そこの所はちゃんと説明するから、安心して頂戴。」


「はい、お願いします。」


「まず、私の権限で、Bランクまでなら冒険者のランクをあげる事が出来るんだよ。まぁ、それ以上も出来なくはないんだけど、その場合は、一応手続きとかがあって面倒なのよね。」


「そ… そうなんですね。」


「それで、ノーリ君の実力ならBランクでもやっていけると判断したから、Cを飛ばしてBランクにさせて貰ったって事だよ。」


「それで、ギルドカードもBになってるんですね…」


「そう言う事よ。だから、今日から、ノーリ君もはれて、Bランク冒険者ね。」


「僕が、Bランク冒険者…」


 正直Bランクになれる事は嬉しいのだが、


「グラディウスさん。本当に、僕なんかが、Bランク冒険者でいいんですかね? 昇格試験の護衛依頼の時も、グラディウスさんの特別依頼がなければ僕も今頃奴隷になってたかも知れませんし…」


「ノーリ君。それなら、私が言える事は1つだけだよ。」


「…何でしょうか?」


「強くなれ!!」


「!?」


「だから、Bランクになれば、危険も増えるけど、その分強くなれると私は思うよ。」


「…分かりました。Bランク冒険者として頑張りたいと思います!!」


「そうこないとね。それで、早速だけど、ノーリ君に護衛依頼を頼んでもいいかな?」


「護衛依頼ですか?」


「ええ、そうよ。受けてくれる?」


「…分かりました。ぜひ、受けさせて下さい。」


「了解。」


「それで、その護衛依頼は、誰を護衛するんですか?」


 依頼内容を聞いてみると、グラディウスさんは、何も答えずに、自分を指差した。


「どうして、グラディウスさんは、自分を指差してるんですか?」


 謎の行動について尋ねてみると、


「だから、護衛対象は私よ。」


 可笑しいな… またしても、グラディウスさんの言っている事が分からなくなった。


「…どういう事なんでしょうか?」


 僕が、聞いてみると、


「だから、そのまんまよ。護衛対象は私よ、ノーリ君。一応、1週間後に出発する予定だけど、大丈夫?」


「それは、大丈夫だと思いますが、グラディウスさんって護衛なんているんですか?」


「まぁ、たまにはそういうのもいいと思ってね。だから、お願いね、ノーリ君。」


「はい、分かりました。精一杯頑張ります。」


 僕は、そう答える。

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