表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

192/389

176話・様々な効果

「安全エリア?」


 僕は、安全エリアの細かな説明をアコから聞いた。

 安全エリアとは名前通り、安全なエリアの事を言うらしく、エリア内に様々な効果を与える事が出来るようだ。その効果は、モンスターの出入りを制限、エリア内全体に微少の回復効果を付与、ダンジョンの物の取り込み制限などがあるらしい。


「なら、それをしたらドリさんが作る木はダンジョンに取り込まれなくてすむってこと?」


「はい、そうなります。」


「そっか… ドリさん、今から安全エリアを設定するので、待って貰ってもいいですか?」


「はい。私たちが無理を言っているので、気になさらないで下さい。」


「分かりました。なら、すぐしますね。」


 僕は、本体アコに念話する。


『アコ、今大丈夫?』


『はい。話は、伝わっております。どの範囲を安全エリアに設定し、どの効果をつけますか?』


 僕は、少し考えた結果、


『エリアは、この1区間で、効果は回復付与とダンジョン取り込みをしないの2つでお願い』


『分かりました』


 アコの返事を聞いた後すぐに、ほんのりと疲れがとれていくような感じがしだす。


『終わりました、マスター』


『ありがとう、アコ』


『いえ、お役にたててよかったです』


 本体アコにお礼を伝え、念話を終わらせる。


「ドリさん、安全エリアの設定出来ましたので、もう大丈夫ですよ。」


「ありがとうございます、ノーリさん。ならやってみます。」


 ドリさんは、アコに止められた時同様に、手を前に翳す。少しして、芽が出たかと思うと、凄い勢いで成長していき、森でみたあの木くらいまで成長した。


「凄いですね…」


 僕は、成長した木を見ながら、そうこぼす。

 ソフィアも、口を少し開けながら、上を見上げている。


「ありがとうございます。では、最後の仕上げをしますね。」


 そう言いながら再度手を翳すと、木がくり貫かれていき、入り口に蔦のカーテンが出来る。

 5人で中へと入る。広さは森の木よりも少し広かった。


「あ、そう言えばドリさん。ドリさんたちのベッドを作ったんですけど、どこに置いたらいいですか?」


「え、そんな物まで用意してくれたですか?」


「はい。時間がありましたから。」


「すみ… いえ、ありがとうございます、ノーリさん。」


「ありがとう、お兄ちゃん…」


「一緒に暮らすんですから、気にしないで下さい。」


 その後、ベッドを置き、アードちゃんが眠たそうにしていたのもあったので、ソフィアにドリさんとアードちゃんついでにアコを任せてお風呂にむかわせた。

 僕は、その間に、アコのベッドを用意しに行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ