表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

174/389

158話・特殊魔法

 僕は、ドリさんたちを1度みた後、


「2人は、たぶんドライアドだと思う。」


 そう答える。


「ドライアド? 確か前に、お兄ちゃんが言ってた、木の精霊さんの事だよね?」


 そう言えば、前に、復習がてら色々な種族についての話をソフィアにした事あったっけ。


「そうだよ、ソフィア。木の精霊・ドライアド… 別名、ドリアードとも呼ばれているね。」


「でも、お兄ちゃん。アードちゃんも、ドリさんもどうみても、人の姿に見えるよ。確か、前にお兄ちゃんが言っていたドライアドの姿と違うよ?」


 確かに、前に話した際、ドライアドは身体の一部が木で出来てあると言った。


「確かに、2人とも人の姿だね。それについて話す前に、ソフィアは、特殊魔法は、知ってる?」


「確か、とある種族だけが使えたり、ある家系だけに受け継がれたりする魔法の事だっけ?」


「正解。それで、確かドライアドも特殊魔法を扱う事が出来るんだ。」


「まさか、それがアードちゃんの使った植物魔法なの?」


 僕は、首を横に振る。


「ドライアドが、使う特殊魔法は、木魔法と呼ばれるものだよ。」


「木魔法… 木を扱う魔法? あれでも、アードちゃんの植物魔法も木を扱ったよ。」


「そうだね。それを踏まえて、話を戻すけど、アードちゃんが使った植物魔法も特殊魔法の1つだよ。そして、たぶん、木魔法の上位互換の魔法だと思う。」


「上位互換? でも、それとアードちゃんたちの人の姿と何か意味があるの、お兄ちゃん?」


「その植物魔法を使える事の出来る種族が、ドライアドなんだよ。」


 僕は、本に書かれていた事を教える。


「あれ? でも、さっきドライアドの使う特殊魔法は、木魔法だって言ってなかった?」


「言ったね。だから、ここからは、仮説になるんだけど、2人もしくは、アードちゃんは、ハイ・ドライアドじゃないかなと思う。」


「ハイ・ドライアド?」


「まぁ、簡単に言えば、普通のドライアドより高位の種族って所だね。それなら、木魔法の上位互換らしき植物魔法や見た目が人族に似ているのも納得できるんだ。」


「そうなの、アードちゃん?」


 僕の仮説を聞いて、ソフィアはアードちゃんへ直接尋ねる。

 アードちゃんは、再度ドリさんの方を確認してから、ドリさんが頷くのを見てから、


「そうだよ… お兄ちゃんの言う通りだよ…」


 アードちゃんが、そう答える。

 そして、ドリさんが立ち上がり、それ後に続いてアードちゃんも立ち上がる。


「では改めて、ハイ・ドライアドのドリと言います。」


「ハイ・ドライアドのアードです…」


 頭を下げながら、再度名前を名乗る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ