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157話・正体

 僕は、ソフィアに聞かれた事に、少し言葉につまりながらも、そう答える。

 そう、1度書かれていた本を読んだ事がある… その本は、魔法の事について調べている時、制限がかかってある本をソフィアが持ってきてくれて、読ませても貰った時に見た。

 その本には、様々な魔法の事について書かれており、植物魔法についても書かれていた。その魔法を、唯一使える種族についてもだ。

 ソフィアのアードちゃん誉めが終わった所で、


「ありがとう、アード。それじゃあ、座りましょうか?」


「はい…」


 僕たちは、アードちゃんの用意した椅子に座る。

 その椅子も、何気に僕たちの家にある椅子とデザインが似ていた事から、形などもある程度思い通りなんだろう。

 丸いテーブルに対し、椅子が四脚。僕の左右に、ソフィアとアードちゃんが座り、僕の正面に、ドリさんが座る。テーブルの準備をして貰った代わりに、飲み物などは、僕のアイテムボックスに入ってあった分を出した。

 飲み物のお礼を言われ、ちゃんとした自己紹介を終えた所で、話が始まる。


「それでは、話を始める前に、改めてお礼を言わせて下さい。アードを助けてくれて、ありがとうございました。」


 ドリさんは、そう言いながら、テーブルすれすれまで頭を下げる。


「お礼はもういいので、頭を上げて下さい。」


「…分かりました。」


「それより、話をしましょう。」


「そうですね。では、私たちの話をする前に、アード。貴方にあった事を話してくれる?」


「うん、分かった…」


 アードちゃんが、自分に起こった事を話し始める。

 簡単に、アードちゃんに起こった事の話を聞いていたが、改めて、しっかりと話を聞くと、本当に助けられて心から良かったと思う。


「そんな事があったのね… もう、危ない事はしないでね、アード…」


「うん…」


 その後は、僕がアードちゃんに会った時の話をする。話を終える。

 話終えた所で、ソフィアから、その後に起こった話も聞きたいと言われたので、商会に乗り込んだ話まで話すはめになった。



 ◆



 僕たちの話しは終わったので、


「それじゃあ、ドリさんやアードちゃんの事を聞いていいですか?」


 何となく、予想は出来てるが、ドリさんに尋ねる。


「分かりました。ちゃんと、話します。ですが、ノーリさんは、私たちの正体に気づいているのではないですか?」


「アードちゃんたちの正体? どういう事、お兄ちゃん?」


「そのままの意味だよ。たぶん、ドリさんとアードちゃんは、人ではないんだよ。」


「え!! そうなの、アードちゃん?」


「うん…」


「そっか…」


「黙ってて、ごめんね… ソフィアちゃん…」


「気にしないで、アードちゃん。だって、友達だと言うことに変わりはないんだから!!」


「ありがとう、ソフィアちゃん…」


「それで、アードちゃんたちは、何者なの、お兄ちゃん?」


「僕の予想になるんだけど…」


 僕は、ドリさんたちを1度みた後、


「2人は、たぶんドライアドだと思う。」


 そう答える。

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