表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

149/389

135話・報告

 トヴィさんたちが、別の部屋に行くのを見送った後、


「それじゃあ、ノーリ君の報告を聞かせてくれる?」


「はい、分かりました。」


 僕は、手短に報告を済ます。

 アードちゃんの保護の件は、話がややこしくなりそうなので、心苦しいが、伝えていない。


「後、ついでにこれも。」


 男から聞いて書いておいた情報を手渡す。

 グラディウスさんは、それを手早く読む。


「なるほどね… 期待以上よ、ノーリ君。ここからは、私が対処するから、ゆっくり… 「グラディウスさん!!」 …どうしたの?」


「僕も、連れていって下さい!!」


 一方的な約束だが、あいつを捕らえないと気がすまない。


「…分かったわ。」


 彼女の事も一応報告しておいたからか、グラディウスさんは、了承してくれる。


「ありがとうございます、グラディウスさん!!」


「別に、いいわ。それじゃあ、すぐにむかうけど大丈夫?」


「はい、大丈夫です!!」


 朝から、何も食べてないが、気持ちが(たかぶ)っている為か、あまり気にならない。


「あ、でも先にちょっと、やりたい事が…」


「何をするの?」


「彼女をちゃんとした所で、休ませたいのですが…」


「そうね。なら、ここの職員に任せて、遺族を探して貰いましょうか。」


「はい!!」


 グラディウスさんに、話を通して貰い彼女を預ける。

 ついでに、グラディウスさんが、僕たちが捕らえられていた倉庫にある彼らの捕縛や街の衛兵への報告をお願いしていた。


「それじゃあ、行こうか、ノーリ君?」


「はい!!」


 僕たちは、商会を目指してギルドを後にするが、出た所で、


「グラディウスさんは、商会の位置を知ってるんですか?」


「…ノーリ君は?」


「場所を聞くのを忘れてました…」


「そう… ギルドに戻ろうか?」


「はい…」


 僕たちは、1度ギルドへ戻り、職員に場所を聞いた後、再びギルドを後にした。



 ◆



 私は、ノーリ君の報告を聞く。

 私が思っていた以上の成果だった。だけど、ノーリ君には、辛い思いをさせてしまった。

 だから、ここからは、私たちのみで対応しようとしたが、


「僕も、連れていって下さい!!」


 ノーリ君は、そう言ってきた。

 私は、ノーリ君の気持ちを汲み取り了承する。

 その後も、やる事を済まし、ノーリ君とギルドを後にするが、


「グラディウスさんは、商会の位置を知ってるんですか?」


 ギルドを出た所で、ノーリ君がそう聞いてくる。

 私は、商会の情報を思い返すが、場所は書いていなかったと思う。

 だから、ノーリ君に逆に聞いたけど、ノーリ君も知らないみたいだ。

 私たちは、ギルドへ戻って、商会の位置を聞いて出発した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ