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132話・脱出

 男が立ち止まった所で、後ろの奴が動き出したので、僕もそれの対処をする。

 チラッと横目で、後ろの男を確認すると鞘がついた状態の剣をかなりの勢いで横振りで僕めがけて、振ってきた。

 見えていない筈なんだけどと思いながらも、何かあった時ように手を押さえていた男を引っ張り、立ち位置を入れ替わる。かなりの勢いだった為か、鞘がついた状態の剣は、止まる事なく、僕と立ち位置の入れ替わった男の腹部にめり込みそのまま壁まで吹き飛ばした。


「ぐはっ!!」


「お… おい、大丈夫か!!」


 殴った方の男は、殴られた男の方へ駆け出そうとしたタイミングで、その間に割り込み、男の顎めがけて掌底(しょうてい)を突き上げる。

 仲間を殴った焦りもあった為か、掌底は、躱される事なく男の顎をきれいに打ち抜いた。

 男は、白目をむき、後ろへと倒れこんだ。


「なんとかなったな…」


 いや、待てよ。まだ手枷の男がいた。

 壁まで吹き飛んだ男を見ると気絶していた。


「受け身もとれないし、仕方ないか…」


 一応、生きてはいるようなので、大丈夫だろう。

 気絶した2人の持ち物を確認した後、僕はもう一度あの部屋に戻り、彼女の遺体をアイテムボックス内に回収しておく。少し不安だったけど、ちゃんと入った。

 初めは、彼女を動かして潜伏がバレるのが嫌だったから、そのまま部屋を出たけど、ここまでしでかしたら今更かという気持ちになったからだ。

 その後は、部屋にまだあった手枷をもう1人の男にもはめ、更に取り出した縄で、猿轡などを行っておく。

 このまま地下へ運ぼうかと思ったけど、2人とも起きる気配はないので、先に残りの部屋を確認しておく事にした。

 残りの部屋は、男に聞いた通り、入り口近くの部屋にあった木箱と同じ木箱が置いていた。男が言うには、この木箱の中には、禁止薬物が入っているようだ。1箱回収しているので、それをギルドに提出してから残りを回収して貰う予定だ。

 部屋の確認を終えた後は、1人ずつ抱えて地下の牢屋へ運びこみ、牢屋に入れておく。


「さて、1度ギルドへ報告に行くか…」


 情報も集まってきたので、報告へとむかう事にした。


「でも、その前に…」


 カモフラージュマントをアイテムボックスに入れ、その代わりに、牢屋の鍵を取り出す。彼女同様、牢屋の彼らも助ける為だ。

 牢屋の鍵を開けるのに、少し手間取ったけど何とか助け出せた。助け出した人への説明は、最初に助けたトヴィさんに大まかな説明し、後は任せた。

 全ての人を助けた後、僕たちは、ここを脱出し、ギルドへむかった。僕は、ギルドの場所を知らなかったけど、トヴィさんらが知っていたので、先頭を歩いて貰い、ギルドにたどり着いた。

作者より(変更)


116話

状態異常回復薬 → 万能薬 へ変更

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