表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

142/389

128話・部屋

 僕は、2個目の転移結晶を取り出し、牢屋へと転移する。

 転移後、すぐに周りの気配を探ってみるが、こちらへむかって来る人の気配はない。


「よし、行動開始だな…」


 僕は、アードちゃんから返してもらったカモフラージュマントを頭から被り、牢屋を出ようとしたが、忘れていた事があったのを思い出したので、雁字搦(がんじがら)めにした男の元へ行き、ある物を探す。

 ここで、雁字搦(がんじがら)めした弊害を感じながら探すが見つからなかった。


「もしかして…」


 男から離れ、最初に男を押さえ込んだ周辺を探してみる。


「あった!!」


 僕は、床に落ちていたある物… 牢屋の鍵束を拾いあげ、牢屋を出て鍵をかける。

 階段へとむかう途中、牢屋の中にいる昇格試験を一緒に受けていた冒険者たちをみて、足を一度止めてしまうが、後で助けに来ますと心の中で誓い、階段を上っていく。

 牢屋の鍵束は、彼らをすぐに助けられるように、アイテムボックスにいれておく。


「まずは、出口を探すか。」


 逃走経路の確保は大事だと、本で読んだ事があるからだ。

 階段を上った先には、左右に通路があった。

 立ち止まり、運ばれてきた時の記憶を思い返す。


「たぶん、右だったかな…」


 右に曲がり、真っ直ぐ道なりに、進んでいくと横への扉と前の扉を見つける。たぶん、前にある扉が、外へと続く扉だと思う。前の扉の外には、2つの気配が待機している。たぶん、見張りか何かだろう。


「少しまずいか…」


 あの男が、ここに入るのを見ている筈だから、いつ確認しに来るのか分からない…


「いや、今さらか…」


 とりあえず横の扉の方には、気配はないようなので、気づかれないように、横の扉を開け、中を確認する。


「荷物?」


 中には、何かが詰まっていそうな箱がぎっしりと置いていた。何となく怪しさ満点なので、1箱だけアイテムボックスに入れ、扉を閉め、来た道を引き返す。

 牢屋へ続く階段の所まで戻り、今度は階段の方から見て、左側へ進んで行く。

 少し進むと、次の部屋を見つけた。

 中や周りには、人の気配はないので、この部屋も確認する為、扉に手をかけそっと開けていく。

 中は薄暗かったが、廊下の灯りが中を照らし出し、部屋の中が目に入った。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)


 アードちゃんの保護・特別依頼の事・ダンジョンでのアイテム増加の秘匿などで、冒険者たちを転移結晶での救助を選択肢から除外してます。


 牢屋がある場所を商会から倉庫のような場所に変更してます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ