12話・レシピ検索
宝箱作製 ・・・ 宝箱を作製する事が出来る。
必要スキルポイント:200
( 複数同時作製が可能になりました )
Lv1 宝箱作製
Lv2 拡大・縮小
Lv3 レシピ検索
Lv4 ?????
Lv5 ?????
新たな、能力が増えていた。
「レシピ検索?」
どう使うのか、分からなくて、そう呟くと、宝箱を出してもいないのに、目の前にあの文字が現れた。
『検索するアイテム名の入力または全閲覧を選択して下さい』
とりあえず、全閲覧を選択してみる。
すると、作製リストの時のような物に移り変わった。だけどそれは、作製リストと違いアイテム名しか書かれていない。下の方には、次のページに移るマークがあったので、次々見ていく。
『見たいアイテムを選択して下さい』
試しに後ろのページに書かれてあった伝説のアイテム名を選択してみる。
アイテム名:エリクサー
必要素材:魔石(大)×不死鳥の血×世界樹の樹液×霊水
効能:死者蘇生以外のありとあらゆる病・怪我を癒す事が出来る。
…どうやら、このレシピ検索とは、あの伝説の薬の作り方すら調べられるようだ。
まぁ、この素材を集められる人がいるとは到底思えないけど… 僕は、当然無理だ。
しかも、レシピ検索とは別に、複数同時発動も出来るようになった。これはかなり嬉しい。それにどんどん使い方が増えていき、次の能力が楽しみになって来る。早くLVを上げたいくらいだ。
だから明日からは、少し… いや、かなり頑張ってゴブリンを倒してみようと思えてくる。そうと決まれば、早々と夕食を済ませ、眠りについた。
◆
今日は、いつもよりも早くギルドに行った後、森にむかった。早々と回復草を採取し、モンスターを探し始める。当然、宝箱作製は忘れずに行っていく。
まずは、スライムを探し倒していく。1匹、2匹、3匹… 順調に倒していく、その間もこの前と違い、周りの警戒を怠らないようにする。
「体も、だいぶ温まってきた…」
僕は、更に警戒を強め、ゴブリンを探し始める。狙うは、単体で行動しているゴブリンだ。最近は、冒険者の討伐も来ていないのか、ゴブリンはすぐに見つかった。
今回は、運が良いのか、単体で行動していた。僕は、ゴブリンの前にわざと姿を表す。
「グギャ!!」
僕に気がついたゴブリンこちらにむかって走ってくる。僕は、すぐに木の影に隠れて剣を構えておく。音を頼りに、迫ってくるゴブリンめがけて、剣を振るう。
剣は、すんなりとゴブリンの首をはね飛ばし、魔石に変わる。
「ふぅ~… 成功したな…」
昨日寝る時に、この奇襲攻撃で倒そうと決めていた。無事に成功して、ひと安心した… いや、ここで気も抜いては、予想外の事がおこったら対処できないよな… 僕は、よりいっそう気を引き締めて、ゴブリンを探し始める。