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115話・昇格試験 7

 依頼者と試験官の冒険者パーティーは、まだ来ていなかったので、僕を含めた試験生5人で改めて、自己紹介を始める。

 自己紹介では、名前と自分が出来る事(剣が使えるや魔法が使えるなど教えても問題ない範囲のみ)などを教えあった。まとめるとこんな感じだ。


 テットさん

 魔法が使えるローブ姿の男性。模擬戦時は、火と水の魔法を使っていたので、確実に2種類の魔法が使える。それに、試験生のトヴィさんとパーティーを組んでいるらしい。


 トヴィさん

 剣と盾を装備してある戦士風の男。模擬戦時も、盾でカールさんの木剣を受けながら攻撃していた。試験生のテットさんとパーティーを組んでいるらしい。


 フィルさん

 剣のみ装備の剣士風の男。模擬戦時は、スピードをいかした攻撃をしていた。試験生ファルさんの双子のお兄さんらしい。当然、ファルさんとは、パーティーを組んでいる。


 ファルさん

 魔法使いの男。模擬戦時は、土の魔法を使っていた。試験生フィルさんの弟。当然、フィルさんとは、パーティーを組んでいる。


 因みに、みんな僕より、年上だ。

 それに僕以外、パーティーなので、何だが、疎外感を感じる…

 自己紹介が終わり、少ししてから、依頼者と試験官の冒険者たちがやってきた。



 ◆



 やってきた、人たちと簡単な自己紹介を行う。

 僕の自己紹介の際、試験官の冒険者と少しひと悶着あったが、依頼者が試験官の冒険者に声をかけると大人しくなり、一応護衛依頼が始まる。

 今回の護衛依頼は、隣街までとなっている。隣街までは、片道1日半ほどだ。道中、1度夜営を挟んで到着する予定だ。

 出発する前に、依頼者を守る為に、どのような配置にするか試験官を交えて話し合おうとする前に、試験官の冒険者たちは、全員馬車の荷台に乗り込んでしまう。

 何でも試験官曰く、既に、試験は始まっているから、試験生のみで配置を決めろと言う。確かに、その通りだと思う一方、見てなくて誰が僕たちを評価するのだと思う気持ちを抑え、僕たちだけで、配置を決める

 配置を決めた僕たち試験生が、馬車の周りを取り囲んでから馬車は出発する。僕は、馬車の後ろ側担当だ。

 隣街へと出発して、少ししてから試験官からお呼びがかかる。何でも、依頼者が僕たち1人1人と話をしたいようで、交代で依頼者の話し相手をする。

 僕が聞かれた事は、名前やLVなど自分に関しての情報だ。何故そのような事を利くのか尋ねた所、君たちの実力が知りたいやら顔見知りになっておきたいなどと答えてはくれたが、怪しすぎる。それに、横目で、馬車内を見た時、試験官が、その情報を羊皮紙に書き込んでいるのをバッチリと目撃したから、依頼者が言ったような理由でない事は、明白だった。

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