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102話・準備 4

 ダンジョンポイントを消費して、転移結晶を複数個製作した。


「はい、ソフィア。」


 その内の1つを、ソフィアに手渡す。


「お兄ちゃん、これは何?」


「それはね…」


 僕は、転移結晶について説明する。


「使用する人が思い浮かべた場所へ転移する事の出来るアイテムだよ。何かあったらすぐに使うだよ。」


 何気に、ソフィアの安全対策として、アイテムが欲しいから特別依頼を受けたのも理由の1つだ。


「分かった!!」


「じゃあ、やる事は終わったから、今日は戻ろうか?」


「うん!!」


 "それじゃあ、アコ。また、明日来るね"


『分かりました、マスター』


 僕たちは、上に戻り休んだ。



 ◆



 次の日から、午前はソフィアとダンジョンに行ったり・ゆっくりと過ごしたりし、午後からは、家のダンジョンに籠った。ソフィアに知られないように、特別依頼の準備をする為だ。

 今は、アコのいるダンジョンルームで貰った書類とにらめっこしながら、情報を頭に叩き込んでいた。


「パーティー人数は、3人。パーティーメンバーの推定LVは50前後のCランクの冒険者か… 3人とも、今の僕よりLVはやや高い。さて、どうしたものか…」


 戦闘は、極力避けたい所だが、突然戦闘になった時、3人を同時に相手するのは、厳しいだろう。

 だから、まず昇格試験前までに、自分のLVを上げつつ、アイテムの作製をやろうと思っている。それに、LV上げに関しては、確かではないが秘策があったりする。

 それを試す為、僕は、魔力交換で、あるアイテムと交換する。

 交換すると目の前に、1本の角が現れる。


「アコ、これを取り込んでくれる」


『畏まりました、マスター』


 角を取り込ませた後、製作可能なアイテム欄ではなく、創作可能なモンスター欄を開く。


 創作可能なモンスターリスト:

 ブースカウ 必要ポイント:50

 スモールカウ 必要ポイント:50

 アイアンシープ 必要ポイント:50

 レインボーシープ 必要ポイント:300

 ゴールドホーンラビット 必要ポイント:1500


 <        ー 2 ー      


「ちゃんと、増えてるな。」


 交換した角のモンスター… ゴールドホーンラビットが創作可能なモンスターに増えていた。

 ゴールドホーンラビットは、激レアモンスターに分類される。なぜ激レアなのか… それは、存在数が少ない事もそうだが、なんと、経験値が非常に高く、お肉がとても美味しいらしい。なぜらしいのかは、僕も本でチラッと読んだだけだからだ。

 僕は早速、それが本当であるのか確めに行こうと思う。

作者より(捕捉)


冒険者について


S → 100~

A → 80~ 

B → 60~

C → 40~

D → 20~

E → 1~


依頼の達成状況や貢献度などでランクが上がります。

ですから上記のLVは、そのランク帯での大まかなLVの目安になります。

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