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96話・灯台もと暗し

 僕は、そのままソファの上で眠りについた。


「…ん …きて」


 誰かの声と、体を揺すられる感覚で、次第に意識が覚醒していく。


「お兄ちゃん、起きて!!」


 そうか、ソフィアが起こしに来てくれたのか。


「おはよう、ソフィア。」


「おはよう、お兄ちゃん。お昼の用意できたよ!!」


「そうか。ありがとうな。」


 僕は、体を起こし、ソフィアの頭を撫でてやる。


「えへへ~」


 気持ち良さそうにしていたので、少しの間撫でてやりる。


「それじゃあ、食べに行こうか?」


「うん!!」


 立ち上がり、歩きだそうとすると、


「あれ? お兄ちゃん、背伸びた?」


 立ち上がった僕に、ソフィアがそう聞いてきた。


「せ… 成長期だからな。」


 ソフィアと比べると、頭半分くらい高くなっている気がする。


「そうなの?」


「そうだよ。それより、せっかくソフィアが作ってくれたんだから、冷える前に食べに行こう!!」


 僕は、そう誤魔化しながらソフィアの背を押して、キッチンにむかった。種族が進化した事は、今の所、ソフィアにも言うつもりはない。私も、食べると言われると困るからだ。

 その後、ソフィアが作ってくれた昼御飯を食べた後、ソフィアにレイを紹介したり、ダンジョンで間合いなどの確認をしたり、晩御飯を外に食べに行ったりし、その日を過ごした。



 ◆



 レイを従魔にしてから、早数日がたった。

 今では、レイとは簡単な意思疎通が取れるようになっていた。どうやって、従魔と意思疎通が取れるのか、図書館で調べると、簡単に分かった。てか、この前読んだ、従魔契約について~これであなたもモンスターテイマー~ の契約魔法陣が書かれていたページのすぐ次のページに、書かれていた。

 何でも、従魔とならスキルが無くても念話が出来るようで、普通に言葉を発すると理解できない事も、念話なら言っている事を理解出来るようだった。

 今は、ソフィアのLVも上がり、僕が前衛、ソフィアが後衛の2人パーティーでダンジョンを攻略していた。

 今日も、14階層を攻略し、キリが良かったので早めにダンジョンを出て、冒険者ギルドに来ていた。

 この前、マリヤさんにこっそり教えて貰ったが、ソフィアのランクが上がるようなのだ。規定依頼回数を達成させる為、家の下のダンジョンで採れた回復草や魔力草を納品させてた甲斐(かい)があった。


「はい、これでソフィアちゃんの冒険者ランクが上がったわよ。」


「ありがとうございます、マリヤさん。ほら、ソフィアも。」


「ありがとうございます!!」


 素材の売却後、ソフィアのランクも上げて貰ったので、帰ろうとすると、


「ちょっと、待ってノーリ君。話があるんだけど、いいかしら?」


「話ですか? 大丈夫ですよ、マリヤさん。」


 僕たちは、帰るのを止め、マリヤさんの話を聞く。

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