表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

103/389

89話・従魔 3

 レインボーシープは鳴き止むと、先ほどの足取りとは裏腹に、軽快な足取りで、僕に近寄ってきて、その七色の毛を擦り付けてくる。どうやら、成功したようだ。

 僕は、そっとレインボーシープの七色の毛を撫でてみる。抵抗される事もなく撫でる事が出来た。しかもそれどころか、撫でる度に、


「メェ… メェ… メェ…」


 と声をだし、喜んでくれているようにされ思える。

 少しぽっこりしながら僕は、手を置いたまま、


「ダンジョン移動」


 家下のダンジョンへ移動する。

 移動後、僕の手元の先には、レインボーシープが辺りをキョロキョロしながらもちゃんといてくれた。

 これで、第一段階(ダンジョンモンスターをダンジョンから連れ出す)は成功だ。

 次に、第二段階(連れ出したモンスターがここのダンジョンの外に出られるのか)に移る。


「悪いけど、このまま僕に、ついて来て貰ってもいいかい?」


 レインボーシープに、そう言ってみるが、理解している素振りがない。もう一度、同じ事を言うが、やはり理解している素振りがない。どうやら、言葉は、通じないようだ。

 だから僕は、レインボーシープから少し距離をあけ、アイテムボックスから、餌付け玉を取り出し、それで誘き寄せてみる事にする。


「メェ!!」


 取り出した餌付け玉に反応したのか、レインボーシープは、僕に近寄ってくる。そのまま僕は、階段にむかい上って行くと、しっかりとレインボーシープもついて来てくれて、階段を上り、第二段階も成功した。成功したのを確認した後、そのままダンジョンへ引き返し、レインボーシープに餌付け玉を与える。

 レインボーシープが、餌付け玉を食べている間に、僕は、ダンジョンルームへ移動する。


『おかえりなさいませ、マスター』


「ただいま。アコの言った通り、モンスターを連れて来れたし、外にも出す事も出来たよ。」


『おめでとうございます、マスター』


「ありがとう。でもね、連れてきたモンスターと意志疎通がとれないんだよね。アコは、連れてきたモンスターの状態を確認する事出来たりしない?」


『可能です。実行しますか?』


「本当!! なら、お願い。」


『分かりました。確認しますので、少しお待ち下さい』


「分かった。」


 30秒ほどして、


『確認出来ました、マスター』


 アコの確認が終わる。


「どうだった?」


『どうやら、連れて来られたモンスター… レインボーシープとマスターの間での従魔契約が出来ていません。また、知力が低いので、言語を理解出来ていない可能性があります』


「なるほど…」


 どうやら、餌付け玉では、懐くだけで、従魔にする事までは、出来ないみたいだった。

作者より(捕捉)


ダンジョンコアであるアコは、ダンジョン内にいる人&モンスターの状態 (ステータスなど)をある程度確認する事が出来ます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ