新たな日常
「おじいちゃん、頑張るから!」
そう言って立ち上がった
目の前にいる30代半ばの女教師がカンカンになりながら言ってきた
『ヒカルくん、授業中に居眠りとはいい度胸ですねぇ、そして、それだけではなく私を年寄り扱いですか。私は女性なんですけど、新手の嫌味ですか』
「いや、そんなつもりは、悪気で言ったんじゃないんです」
『なるほど、なるほど、本心からそう思ってると。ますます、ひどいですねぇ』
「…………」
『後で職員室でね』
もうすっかり懐かしくは思わなくなったチャイムが学校に鳴り響き、一斉に下校する
俺だけ残してだが
そう今、職員室にて、説教というと今どきたいへんなことになるので説教改め、ご指導をうけている最中である
『ちょっと、聞いていますか、ヒカルくん』
「はい、先生は、まだまだ大丈夫という話ですね」
『ち、ちがいます!!』
そういうことが一番いいたいんだろと呆れていると
『まぁまぁ、秋元先生、そのくらいでいいじゃないですか』
『ですが、この子、ぜんぜん反省してないんですよ!』
「いや、めっちゃ反省してるし」
『ほら、私が他県出身で関西弁しゃべりたくてもヘセっていわれるの嫌で我慢してるのに、それを知ってやってくるんですよ!』
『まぁまぁ、ここは関西ですからねぇ、関西弁は日常語ですからねぇ』
「そうですよ、気にしすぎですよ」
『でも、ヒカルくんも先生は敬うんですよ、わかりましたか』
「は〜い!」
『なぜ、担任の私を敬わず隣のクラスの鈴木先生だけ敬っているのですか』
『まぁまぁ、秋元先生、落ち着いて』
「失礼しま〜す」
『はい、さようなら、ヒカルくん』
そう、俺の名前は藤井 暉
小学生5年生だと言ってももうすぐ小学生6年生になる
身体が小学生で精神年齢等が大人なだけだ
転生したときは、かなり驚いたが今では、なるべくふつうの小学生のつもりだ。
今日も学校から帰宅している。
友達はいないのかだって、精神年齢が大人の俺と話が合うやつがいると思うか。いたら、ただの変人を通り越して変態だろう。
「ただいま」
『あら、おかえりなさい、ヒカル』
この美人な母さんが俺の母親だ
母はアメリカと日本のハーフ(ダブル)だ。混血っていうのは美女や美男が多いらしい。これは、人間の性質なんだろう。顔を日本人顔とアメリカ人顔の間の顔になるように遺伝子が作り変えるため黄金比の顔に近い顔で生まれるらしい。
実際にヨーロッパではあらゆる国で結婚するため混血の人が多く美男美女が多く出るのだ。ようよう考えてほしい日本人の女性を美しい女は少ないだろう。もちろん男性もだ。
非難しているのではない客観的事実を述べただけだ。
悲しいが事実だ。事実に嘘をついてはいけない
でも、仕方がない、日本に住む日本人のパーセンテージは95%だからだ。
これじゃあ、混血の人つまり美男美女はなかなか生まれない
そのせいか、日本では、美しいよりもカワイイを重要にしている
これは、世界では独特な文化らしい
話が、それたが母がとても美人であることは確かだ
そして、美人の遺伝子を受け継いだ俺もまだ美男子ということだ
だからといって、顔をおろそかにするのではなく常に保湿クリームを塗ったり手入れは欠かせない
自ら自分の財産を落とすことはしたくないのだ
こうして、車の中でクリームを塗り終えた俺たちが向かっているのはグラウンドだ
「こんっちは」
なぜグラウンドの外で声を出すかって、グラウンド内に入るにはグラウンド全体に聞こえるくらいの声を出さないと入れてもらえないルールだからだ
『じゃあ、買い物行って帰るから終わったら呼んでね』
そう、今は前世と違ってスマホを持っているのだ。こういう点は現代っ子やっぱりいいと思う。
グラウンドに入って、急いでバットやグローブ、ベース等を皆と一緒に用意する。
1学年から6学年まで幅広くいて、このチーム正直かなり強い。県で三番目に強いからそりゃそうだ。いちようレギュラでセカンドで2番バッターだ。前世でも小学生のとき野球をやってしたからまだカバーできたがはじめてなら終わっていたと確信している。やりはじめてもう4年になる
『イチッ、ニ、サン、オイオイオイオイ
イチッ、ニ、サン、オイオイオイオイ』
かけ声がウザいと思いながら
一緒に声をあげランニング
その後、ストレッチ、キャッチボール、筋トレ、バッティングなどをして終了
『ありがとうございました』
コーチに挨拶して掃除する
掃除して野球が終わり帰宅ではなくて、次の習い事だ。車を呼んで体育館へ向かう