完敗
面接を終え、図書館に帰っていた
さて、次頑張ろうと気持ちを変えられれば楽なんだろうけど、そんなうまいことはできない
さすがにへこんでしまう。面接の対策もしたのに
面接のために努力もしたのに…
努力が報われるなんて嘘だな
どっちかって言うと努力は真実の鏡だと思う
努力をすると努力した物事が努力しないときと比べて成長するだけ
面接対策という物事のトータルの努力量が負けていなら負けて当然だな…
例えるなら、プロ野球選手と趣味で野球している人だ
趣味で野球している人が一ヶ月間、懸命に努力して、うまくなってもプロ野球選手に勝てないのと同じ
選手が一ヶ月間、野球の手を抜いてもそれまでのトータルの野球の努力量や野球に対するトータルの集中力の時間の量の差が、かけ離れていたら趣味で野球をしている人が勝てないなんて一目瞭然だ
「つまり、俺はトータル量が負けていたってことかな……完敗だ……まあ、そう考えるとまだまだいけるって思えてくるな。だって、このまま頑張り続けると結果が出るってことなんだから。継続は力なりってほんときつい言葉だな…」
そんなことを考えていると信号が青に変わった
「まだやれるな、おじいちゃん、俺頑張るから、もっと、もっと」
信号が青なので渡ろうとしていると車が突っ走ってきた
そのまま、数人をはねた車は止まることなくこちらに来た
避ける時間がなかった…
気づけば宙を舞っていた…
バタッ、いきよいよく後頭部をうち倒れた
意識が遠くなっていく死ねない。こんなところで死んでたまるものか!
しかし、視界が暗くなっていく