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一人
時間だけが過ぎていき応急処置だけでもしようと思い駆け寄った
『ったく、みえをはった結果だな…』
おじいちゃんが笑みを浮かべて小さな声を発していた
『手当なんかせず話を聞け…遺言だ』
「なんで!まだ助かるかもしれないのに!」
『はは…いいんだ…これは衰弱死だ
仕方がねぇことだ』
『いいか、ツヨシ……もっと人に優しくしろ 、もっと人の気持ちを理解して人を助けなれるくらい立派になれ』
「そんな無理だよ…無償で助けて利用されるなんて」
『そんなこと言ってねぇよ…お前も人に頼って人に頼られるようになれ…』
すぐに息をひきとった
その日、俺は泣いた、泣いた、泣いた…
ただただ泣きわめいた