表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/48

第15回『ショートショートにおける伏線の役割』

 伏線には、色々な種類があります。


 設定や先の展開を小出しにすることだけが、伏線ではないのですね。


 ショートショートの伏線は、「落ちのための布石」です。


 大きな役割が、二つあります。


 ひとつは、「状況を説明して、落ちを成立させるための根回しをする」こと。


 もうひとつが、「落とすために、持ち上げる」ことです。


 ショートショートの落ちには、強度というものがあります。


 いわゆる「使える落ち」と「弱い落ち」です。


「弱い落ち」は、比較的容易に作ることが出来ますが、その分、読者の心を動かす力の弱い落ちです。


 ショートショートの面白さは、おおよそ落ちで決まります。


 従って、弱い落ちをそのまま使うのは、ショートショート最大のタブーのひとつです。


 そこで、弱い落ちには、なんらかの工夫を施します。


 その工夫のひとつが、伏線です。


 読者をハメる落とし穴が浅いのなら、読者を高い所に誘導してから、その穴につき落とせばいいのです。


 伏線は、落ちの強度を上げることができます。


 弱い落ちの代表選手である駄洒落を、伏線で強化してみます。




「もおっ、お父さんのばかぁ!」


 フフフ、こんなの春の日差しの様なものだ、痛くないので、ぽかぽかされておく。




 状況説明の根回しと、前ふりがあるだけで、単なる駄洒落を、ちょっとよく見せることが出来るというわけですね。

 普段は、ショートショートでほのぼのコメディ集を連載しています。

 『月の音色』、『ほんのり、ほのぼのしてもらえたら嬉しいです』、『みどりの竜』です。

 ショートショートの実例がいっぱいありますので、良かったら見てください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『HAKO NIWA シークレット!』
 みんな、宝箱には目がないよね?、実はノドも無いから喋れないし、手も出ない、それどころか動けないんだよ、箱だから。異世界に転生したら、私、宝箱になってた。現在、ダンジョンに閉じ込められているので脱出しようと思うのだけれど、一ミリたりとも動けない。でも、動けないなりに頑張って、なんとかレベルを上げる方法を見つけたりして。ただまあ進化先の候補が、寄木細工に、びっくり箱、魔法瓶・・・って、動けないよ!。あれっ、もしかして幸運値が低いとかない?。とりあえず、スキル【ガチャ】は、お願い息をして。これは、箱になってしまった娘の冒険譚。まあ、最初の小部屋から微動だにしていないのだけれど。どうにか工夫して生き残るよ!。追伸、どうも脱出の鍵はロボットが握っているらしいです。

『このヒロイン、実は・・・』
 SF?、ミステリー?、コメディ?、そんな感じの短編です。

『月の音色』

『ほんのり、ほのぼのしてもらえたら嬉しいです』

『みどりの竜』

『いくとちゃんとおじいちゃん』

『誰でもショートショートが書けるという『田丸式メソッド』を改良しました』
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ