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召喚騎士様は我が道を行く  作者: ガーネット
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第64話 転職

前回のあらすじ

 ・生産職をするよ!

 ・魔法陣さんチートじゃね?

 王都で合流した俺たちは一緒に神殿に向かう。記憶が正しければ転職は神殿できるはずだ。・・・はい、合ってました。神殿にいる人に【錬金術】のスキル上げに作ったポーションを渡し、さらに孤児院の子供達にって言うことで【料理】のスキル上げで作って残った料理を差し入れ、おまけにルーセントを召喚してありがたいお言葉を聞かせてあげればもう感涙にむせび泣きながら俺たちは最恵国待遇よろしく超VIPの人が転職する時に使う部屋に案内された。


 レイは最初は俺のことはジト目で睨んでいたけど、最後の方になるともう何もかも諦めたような表情になりそして今は無表情で俺のことを睨んでいる。感情豊かで大変よろしい。


 「何もあそこまでする必要はなかったんじゃないかな?」


 「ルーセントの召喚か?まぁ必要だったかと言われれば必要なかったかもしれないけどさ、最近ハマってる小説に神の名前を騙って人々を殺戮する悪魔みたいな宗教国家が出てきたからさ。まぁこの世界の教会の大元は不正なんてできない組織だから大丈夫だと思うけど一応ね。それにルーセント自身が子供達を守り導いていきたいって言ってたからその下準備かな。今のうち少しずつ慣らしていかないと」


 「ふーん、取ってつけたような言い訳だけど、一応考えはあるんだね。僕はきっと何も考えなしにノリと勢いで英霊を召喚しちゃって慌てて言い訳を考えたような気がするんだけど?」


 「ままままま、まさか!そそそそんなことあるわけないじゃないですか?」


 まぁレイの言うとおり何も考えずに召喚しただけなんだけど、言い訳の方も実は本当だ。俺は俺に力を貸してくれる6人の英雄神の願いを叶えてやりたい。この世界で俺がここまで自由に生きていけるのか彼らの力があるからだ。


 英霊は俺が召喚しないと一人歩きできない。まぁ大元が召喚ってことだし、召喚獣やテイムモンスターと扱いが一緒なのだろう。それでなくても神様が街中を歩くとか危険が危ない!


 しかし、この課題を【錬金術】と【魔法陣】様が解決してしまった。もはやログですら確認していなかった召喚結晶君と精霊結晶さんが鍵だった。この2つを鑑定したことがあることに加えて【魔法陣】のスキル持っている人が一定以上【錬金術】のスキルレベルをあげると解放されるレシピに「転神体」と言うアイテムが有った。


 このアイテムは俺がその場にいなくても英霊を召喚して置く事ができる召喚騎士専用のアイテムだ。これがあれば英霊たちは自分が守ったこの世界でもう誰にも囚われる事なく自由に生きていく事ができる。


 その時がいつかきっとくるかもしれない・・・いや多分確実にくるだろうな。その時に備えて今から顔を見せておくのはマイナスにはならないはずだ。


 と、まぁ、言い訳にしては上出来な理由を思いついたわけだ。その時のことはその時がきたらまた考えればいいさ。今はそんな先の話より目の前の転職の話だ!


 めちゃくちゃ豪華な部屋に置かれた巨大な水晶。ここに案内してくれたシスターさんの話によれば、この水晶は創造神から与えられた神器の1つで転職できる職業から可能性のある職業、さらには各職業の解説まで事細かに記されるそうだ。


 【百科事典】のスキルを持っている俺からしてみればさほど素晴らしい事ではないが職業の詳細がわかることはいいことだし、何よりこの世界を生きる人からしてみれば可能性を見れると言うことは何にも変えがたい価値があるんだろうな。


 「どっちから先に決める?」


 「俺はファーストジョブは変わらないだろうからセカンドジョブだけだし先いいぞ」


 「そう?なら遠慮なく。と言っても僕もセカンドジョブは決めてあるし、三次職だけなんだけどねー」


 「ん?そうなのか?何にするんだ?」


 「召喚師さ」


 「なるほど、そうくるか」


 「まあね。やっぱり君を見ていると羨ましくなるよ。名前からして騎士と召喚師は絶対なはずだしそれに召喚した子達と一緒に遊ぶのもゲームらしくていいなって思ってたんだ」


 レイは昔から動物が好きだ。けど家ではレイの親がアレルギーで昔から飼えなかった。けどこのゲームなら存分に戯れる事ができるだろう。


 この手のゲームをやるとレイはどうしても攻略の方に目がいってしまい、遊ぶなんてことは考えなかったからな。強くなろうとした道のりの途中に、こう殺伐とした戦いだけじゃなくて一緒になって遊ぶような事ができるのならそれで十分だ。

 

 それからしばらくレイが水晶に触れていた。やがてレイは顔を上げこちらに戻ってきた。


 「何にしたんだ?」


 「結構色々出てたから迷ったけど特殊っぽいのが出てたからそれにしたよ。名前は閃光剣鬼だね。職業補正だとスキルを使わない剣でのダメージのアップと光魔法の効果アップ、それとAGIの成長補正だったよ。僕のプレイスタイルにもぴったりだしね。」


 名前からすると【剣鬼】の称号を得た事で現れた職業だろうな。そしてレイの二つ名としてなっている【閃光】を入れるとか確実にレイ専用の職業じゃねぇか。1人のプレイヤーに肩入れしすぎじゃないのか?運営よ。


 さて、次は俺の番だ。サクサクと転職して行きましょうかね。水晶に触れた瞬間、俺の目の前には膨大な数の職業が展開されていた。


 一つ一つじっくり見ていこうか。まずは最初から選べる職だ。【剣士】【槍士】【杖士】【魔術師】【料理人】【錬金術師】なんかもこれに該当するだろうな。【テイマー】や【盗賊】【ダンサー】【踊り子】【曲芸師】【教師】【学者】【吟遊詩人】なんかも初期職だろう。


 最初に選べない職業はもっと多い。【剣士】の派生だけでも【侍】【抜刀斎】【刀士】【双剣使い】【細剣士】【大剣士】【剣豪】とたくさんある。これが槍と杖でも同じぐらいづつあって、さらに【武芸百般】なんていうどんな武器でも扱えるようになりそうな職業も出てきていた。


 魔法関連はもっとひどい。【魔術師】の上は多分だけど【魔法使い】だ。もちろん魔法使いも出現しているがさらに俺の場合は【火魔法使い】【水魔法使い】と言うように各属性に特化した魔法使い職が並んでいる。


 さらに【ネクロマンサー】や【付与士】【回復魔法師】や【ドルイド】など特殊な魔法使い職もガンガン現れていた。さらには【魔法陣】を高レベルまであげたことがトリガーになっているのか【魔導師】なんている。なんか終わりの方に出てきそうな職業まで出てきている。 


 もちろん変わり種もあった。称号でも獲得した【トリックスター】や【ピンボール】【調査兵団】【炎の大佐(笑)】【シナリオブレイカー】【イレギュラー】【無自覚チート】など運営の悪ふざけで称号と大差ないような職業の名前も出ていた。


 ちなみに大差と大佐をかけたわけでないことだけは名誉のために述べておこうと思う。


 そしてこのあたりからが本命だろう。【フェルドの使徒】【クリスタの使徒】【ヴォートの使徒】【アルバセロの使徒】【ルーセントの使徒】【ヴィクティムの使徒】と六英雄神の使徒とついた職。さらにはそれら全てに就けることが条件であろう【六英雄神の使徒】や【六英雄神の統率者】【六英雄神を導くもの】と言う六英雄神関連の職。さらにあれ以来接点はなかったが【ノルンの御使い】もあった。


 そして一番の問題の職業が【最強の召喚騎士の弟子】だ。確か称号にも存在したけどまさか職業として存在するとは・・・さすがは最強と名前がつくだけはある。


 召喚騎士関連ではこんなところかな?それ以外だと【守護者】【英雄】とかまぁ第1回のイベントに関連したっぽい職業がちらほら。でもなんか自分で【英雄】とか名乗るのもどうかな?とは思う。その分効果は絶大なものがあるが。


 10分ぐらいあーでもないこーでもないと頭を悩ませ、やがて俺はセカンドジョブを決定した。


 

え?何を選んだかって?そりゃあイベントまでのお楽しみってやつだな!


次回は掲示板回の予定です!

そのあとは予選をお送りします。

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