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1000回目の魔王様~どう考えても俺より強いんですが、~  作者: 落ち武者
第二章~改めまして魔王です?~
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第二十六話『新昔話・桃太郎 1』

どうも!

遅れてすみません…、土曜日の投稿です。


今回は太郎の過去のお話です。


お婆さんとお爺さんにどんな風に出会ったのか?

是非最後まで読んでいってください!!



「むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんが住んで居ました」


 桃太郎はそう言って、過去を語りだした。


 あ、そこから話すのね……まぁ別に良いけど………。

波動竜も文句を言ってないし、俺は黙って聞こう。



「いつもの様に、お爺さんは山へ熊狩りに、お婆さんは川へ選択に向かいました」



 うんうん、こんな感じでお話が進むんだよな。

 ん?山へ熊狩り……?

あれ、そんなお話だったっけ…………?


 俺はそんな事を思ったが、一応続けて聴いてみる。



「お婆さんが川で選択をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな籠が流れて来ました」



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



「おや、大きな籠だ。いったい何が入ってるんだろうね」


 お婆さんは流れてきた籠を持ち、その中を見た。


「まぁ!可愛い赤ん坊だこと、棄てられたのかね……。

おや、何か握っているね?」


 そう言って赤ん坊を抱き寄せると、その手に()()()()()()()を握っている事が分かった。


「こりゃ何の種だろうね……。

私にゃあ分からんからね、家に帰ってお爺さんに聞いてみるとするべ…」


 お婆さんはそう呟いた後、選択せずに赤ん坊を連れて家に帰りました。

 



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



「ちょっと待て!

流れてくるのは大きな桃じゃないの!?

あと、お婆さんは服を洗濯しなかったのか!?」


 洗濯してる時に大きな桃が流れて来るお話だったような……。


「何を言ってるんだ…?

流れてきたのは俺だ。

大きな桃なんか流れてない。別の話と間違えてるのではないか?」


 って事はやっぱり、この桃太郎は()()()()か……。

俺が知っている桃太郎と部分的には同じでも、起こした事象や、その流れが違う。


「そ、そうか………悪い、話を続けてくれ……」


 そう言って、話の続きを促した。


「分かった。じゃあお婆さんが、赤ん坊を家に持ち帰った所から話す」


 俺の言葉を聞いた桃太郎は、再び話し始めた。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




 お婆さんは家に帰ると、熊鍋を用意しているお爺さんに言いました。


「お爺さん、川で赤ん坊が流れてきたんだよ。この子、育てないかい?」


「川から赤ん坊が……!

そりゃ可哀想に………。そうじゃのう、これも何かの縁じゃ、()()、二人で育てよう」


 お爺さんは赤ん坊の頬に触れながら、二人で育てる事に賛成した。


この時俺は、太郎として生を受け、二人の子供になったんだ。



 ここまではお婆さんが俺に教えてくれた話だ。本当かどうかは分からない。でも、俺にとっては嘘偽りの無い本当の事だ。




 そして、()()()()()()のお話が始まるのは、これから五年後の事だった。



ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。


一応、『平行存在』について補足しておきます。

まず普通の人間は、平行存在にはなりません。

有名な物語の主人公だったり、詠われる英雄が、平行存在として別の世界に現れます。


第二章は、桃太郎の過去回が終わってから一話か二話で終わり、第三章が始まります。


次回は明日の19時に投稿します。

お楽しみに!!



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