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1000回目の魔王様~どう考えても俺より強いんですが、~  作者: 落ち武者
第二章~改めまして魔王です?~
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第十九話『めっちゃ笑顔のナビィさん!?』

どうも!

何とか水曜日の投稿です。


今回は久しぶりにナビィさんが出てきます。

魔王は大丈夫なのか!?


是非最後まで読んでいってください!!


 生きていくうえで、絶対にやってはいけない事がある。

 そんな事は、大抵の者達にとって常識だろう…。


 そう、例えば……、()()()()()()()()()()()()()、とか…そんな事をすれば、とてつもないお仕置きが待っている…………。



筈なのに………。



「いったい…何で、こんな事に………」


 俺は赤ん坊へ授乳をしながら、小さな声で呟いた。

そのままナビィさんに目を向けると、満面の笑みが返ってきた。


 あ、可愛い。

いやそうじゃなくて!!


これ、どっちなんだ……?

本当に笑ってるのか?


「ナビィさん?その、怒ってないの…?」


 普段こんな事を聞けば、ミンチ確定だ。

 さあ、どうなる……。


「何にですか?御主人様(マスター)には怒っていませんよ。それともミンチになりたいんですか?」


「なりたい訳ないだろ!?」


 寧ろ、何でそう思ったんだよ!!


「ふふ、冗談です。あまり大きな声で叫ばないでください。赤ん坊が泣いてしまいますよ?その子で最後なんですから、しっかりしてください」


 そう笑顔で言ったナビィさんは、変わらず笑顔のまま、赤ん坊にゲップをさせている。


「あ、あぁ…、そうだな……」


 怒らない、だと………?

嘘だろ…、今までこんな事なかったぞ!?


 修行と称して俺の全身の骨を粉々に砕き、私が壊し続ける速さよりも速く治してくださいとか言うナビィさんだぞ!?


 巨大なミキサーに俺の体を入れて、足先から少しずつ肉と骨を削られる俺を見て、情けないですねと言って嗤ってたナビィさんだぞ!?


 そんなナビィさんがめっちゃ笑顔だよ!!

 え、怖っわ!!!


 しかもこんな時に、波動竜居ないし!

 マオー!まじで早く起きて~!!


「お!お腹いっぱいか?ナビィさん、終わったぞ?」


と、そんな事を考えいる間に、授乳が終わってしまった。


「分かりました。では後は私がやっておきます。御主人様(マスター)がやる事はもうないので、今日は休んでください」


「え…おう、分かった……」


 ここまで優しいナビィさん、何十万年振りだ?

 まぁ、ありがたいけど……。


「じゃ、じゃあ、俺は部屋に戻るぞ……?」


 本当に良いのか?

俺、まだ休まなくても平気だぞ?

ナビィさんだって、そんな事分かってるよな?


「えぇ、今日はお疲れ様でした」


 ナビィさんに笑顔で一礼されながら、俺は部屋に出た。


 えぇ………、笑顔で一礼されたよ…。

まぁ、休んで良いなら、休むか……。


「平気と言っても、まだ俺の体の傷は完治してないしな……」


 そう言いながら、俺は廊下を歩き始めた。


 波動竜の『無痛の波動』のお陰で全く痛くないが、俺の筋肉は裂けたままだ。


「本当は寝たきりの、絶対安静なんだけど…。『魔王』がそんな事するわけにはいかないからな……」


 そうか、波動竜がナビィさんに何か言ったのかもしれない。

何を言ったのか分からないが、そう考えれば安心して休める。

とりあえずこれで、明日の朝いきなり肉を削がれるとかは無さそうだ。


 にしても波動竜の奴、何処に行ったんだ?

起きたら居ないし……俺あいつの気配つかめないんだよなぁ………。



 さて、歩くのはこれくらいにして、部屋に移るか…。


 俺は『転移魔法(テレポート)』を使い、自分の部屋に転移した。


「はぁ………疲れた…………。風呂に入らなくても良いのは…、こういう時…、楽だなぁ………」


 ベッドに倒れる様に寝転がり、天井を見る。


 俺の体って便利だよなぁ…『不洗者(あらわずもの)』っていう『種族スキル』のお陰で、汚れが勝手に消えるんだから……。

 名前はその…、結構やばいけど……。



 瞼をとじ、今日あった事を思い起こす。


 本当に長い1日だった……。

いや違うな…、感覚が鈍ってるだけだ。

前回の世界の時も、その前の時も、こんな風に、毎日寝るなんて事はなかった。


 明日になればマオも起きるし、何処に居るか分からん波動竜も見つかるだろう。


「今回で……終わらせる………」


 ()()()に、自分の口からそんな言葉が漏れた。


 ん、何を終わらせるんだ?

あー、駄目だ。意味が分からない。


 明日ナビィさんに聞いてみるか……。


 それを最後に、俺の意識は眠りに入った。


 ・・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


「……て…ださい……」


 微かに、声が聞こえた。


「……誰だ……」


 悪夢を見て機嫌が悪い。

今は誰も、俺に話かけるな。


()()()()()()


「その程度では私を殺せませんよ御主人様(マスター)?それとも、殺されたいんですか?」


 軽く目を開けて、声の主に目を向ける。


「え……、ナビィさん!?」


「そうですが?」


「え、いつから……ていうか、どうやって入ったの?」


 俺の部屋、俺が寝てる時は誰も入れないんじゃ………。


「普通にドアからですよ?それより、御主人様(マスター)()()です。すぐに準備を」


「は?客人…?」


 流石にそれは嘘だろ……。

だって生きてる人間50人しか居ないし、全員赤ん坊だし……。


「えぇ、"異世界人"です。どうしても御主人様(マスター)に会いたいそうですよ?」


「え、早くね……」


 そう言っているナビィさんの顔は無表情だ。


 ナビィさんのこの感じ、その異世界人は勇者ではないしそこまで強くないって事だろうな。

自分で処理するのが面倒なほど弱いから、俺に相手をさせようとしてる。


 それで俺に挑むのか?馬鹿なのか?

 まぁ、良いか……。


「はぁ……分かった。会おうか、その異世界人に」


 どんな人間か知らないが、悪人じゃないと良いなぁ………。


ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。


とうとうここまで来ました。

私の好きなキャラが出るまではまだかかりますが、ようやく異世界人です!


次回第二十話は、土曜日の19時に投稿します。

お楽しみに!!


最近忙しくなってきたので、更に時間が遅れるかもですが、是非読んでください。m(_ _)m



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