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1000回目の魔王様~どう考えても俺より強いんですが、~  作者: 落ち武者
第二章~改めまして魔王です?~
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第十一話『波動竜は散歩がしたい!』

どうも!

少し遅れましたが、土曜日の投稿です。


前回殴られた魔王、どうなっていくのか?


是非最後まで読んでいってください!!

 食堂の床で、俺はうずくまる。


波動竜に顔面を殴られてから少し経ち、俺の顔の原型も、ようやく治ってきた。


 あーくそぉ……、まだ痛い……。

痛覚無効(特殊スキル)』は起動してたのに、痛過ぎる…。


 俺は痛みをこらえながら立ち上がり、自分の座っていた椅子に戻る。


「お?ようやく顔が見えてきたな。貴様の顔にモヤモヤしたものが出ていたが、あれは特殊スキルか?」


すると、隣に座っている波動竜が、そんな事を聞いてきた。


「あぁ…、『モザイク(特殊スキル)』だ……。俺が一定以上の怪我をすると自動で起動する……」


「そうか、だがそれは貴様が悪いのだぞ!我の肉を取ろうとするのが悪いのだ!」


「もうそれで良いよ…。それよりお前のパンチ痛いんだよ…、早く解除しろ……」


 波動竜の強烈なパンチは、ナビィさんの『痛覚無効(特殊スキル)』を貫通した痛みとは違って、怪我とは別の痛みを感じている…。

どうせ波動竜の事だ。そういう都合の良い『波動』でもあるのだろう。


「ハッハッハッ!()()『痛撃の波動』は()()()()()()()!『波動』を付与した我の拳で殴ったのだ。解除しようと、効果はすぐに消えん!」


「は?冗談やめろよ……」


 この痛み、まだ続くのかよ…。


「ふん!心配せずとも時間が経てばそのうち効果は消える。それまで我慢するのだな!ハッハッハッ!!」


 上機嫌に笑いながら答える波動竜に、殺意が湧いた。


「時間が経てばって、具体的いつ効果がきえるんだよ!」


 こう言ってる今も結構痛いからな、もう傷は治ってるのに……。


「そう怒るな。死にはせん、せいぜい痛いのが半日続く程度だ。問題なかろう」


「問題ありだよ!俺まだ今日の分の授乳の手伝いしてないんだからな!この痛みに耐えながら授乳とか!どんな拷問だよ!!!」


「分かった、分かった。そこまで言うなら仕方ない。我の『無痛の波動』を付与してやろう!」


「何が、仕方ないだよ!殴ったのお前だろうが!当然だよ!!」


 むしろ肉も寄越せ!!


「ただし!条件がある。我とこの大地を散歩せよ!ちょうど肉も味わい終わった所だ!」


「いや、何でだよ……。原因はお前だからな?何でそんな上からなんだよ……」


 しかも俺、肉を味わうどころか食事してないからな?

ここ食堂なのに、殴られただけだからね?


「しかし良いのか?『無痛の波動』がなければ、痛いままだぞ?」


「それは………」


 分かってる…、これを断れば痛いままだしな………はぁ……。


「では先に外へ行っておるぞ!すぐ来るのだ!ハッハッハッ!!」


 俺の答えを聞く前に、波動竜は食堂から出ていってしまった。


 話を聞けよ!

お前のその癖、本当にどうにかしろよ!

俺が"良いぞと言った未来を視た"からって、返事をした訳じゃないからな!!


 ま、散歩に行くと言って外に出ていったのは波動竜なりの気遣いなんだろうが……、下手くそなんだよなぁ………。



 俺はそう思いながら、無言で椅子に座ってるナビィさんに視線を移す。


 さぁ……、波動竜も外へ行ってくれたし、話をしますか……。

出来ればこれ以上痛いのは、勘弁してほしい……。


ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。


ナビィさんが魔王と話したい事は何なのか?

波動竜との散歩はどうなるのか?


次回は明日の19時に投稿しようと努力します。

お楽しみに!


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