表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1000回目の魔王様~どう考えても俺より強いんですが、~  作者: 落ち武者
第二章~改めまして魔王です?~
46/119

第五話『魔王が男をやめた日!』

どうも!

遅くなりましたが、連日投稿です。


今回は、ナビィさんがフルスロットルです!!


是非最後まで読んでいってください!

 赤ん坊の声が聞こえる。

他にも、草や土の匂いや、生物の気配を感じる。


 帰って来たのか………。


 俺はゆっくりと目を開け、体を起こそうとするが…。

何故か()()()()()()()されていて、起きられない様にされていた。


「ここは……、仮拠点か…?」


 俺の寝ている間に拠点を作って、俺を寝かせたのか…。

そこまでは分かるんだけど……、なんで拘束されてるんだ………?

しかも無駄に頑丈で、俺の全力でも外せない……。


〈マオ。今起きたんだが、なんで拘束されてるんだ?〉


 このまま見知らぬ天井とにらめっこするのも退屈だし、今の状況聞くためにとりあえずマオに念話を送ったが、返答の気配がない。


 寝てるのか……?

つまり、何か疲れる事があったって事か?


 その後ナビィさんに念話を送ったが、当たり前の様にスルーされた。


 もう、清々しいね!!


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


 あの…、もう3時間経ったんだけど……。

さすがに俺、悲しくなってきたよ………。

太陽も真上に上ったよ?

そろそろ起きてるか確認してくれても良くない?


〈おい!マオー!!いい加減起きてくれ!!何で反応しないんだよ!!〉


 俺は全力でマオに念話を送った。

が、当然の様に反応が無い。


 え…、もう泣いていいかな………。


「あのぉ……、起きてますよぉ……」


 そんな俺の呟きも、独り言に終わった。


 ・・

 ・


 更に一時間が経った。  


 そうだ、無になろう。

 もう何も考える必要はない。この固定具を外してもらうまで、無になってればいんだよ。


 そう思い立ってから少しして、ようやく念話が送られてきた。


〈あ、マスター起きてるじゃん!!〉


〈あ、ってなんだよお前!忘れてだろ!!〉


〈やだなぁ…、忘れてないよ~。待ってて、今ナビィ呼ぶから!〉


〈………説得力ねぇぞ…〉


 さっき女神さんにお前達が居れば大丈夫なんて言って、早々に死にたくなったよ!

死ねないけど!!


〈ははは…、あ、ナビィもう来るってよ!良かったね!〉


 マオがそう言ったと同時に、気配を一切感じないナビィさんが現れた。


「えぇ、もう来ています。おはようございます。御主人様マスター


「うおぉっ!!気配消すなよ!ビックリするわ!!!」


 俺のビックリした顔に満足したのか、


「あらあら、どうしたんですか御主人様マスター?情けない姿ですよ。私に嗤われたいんですか?」


と、来て早々嘲笑しながら言った。


「アホか!起きたらこうなってんだよ!!知ってて言ってるだろ!!」


 俺が何回ナビィさんに念話送ったとおもってるんだ!


「そんな事知りませんよ。私は赤ん坊のみるのに忙しいんです。御主人様マスターの為に時間を使うのがもったいな……、いいえ、暇がなかったんですから」


「嘘つけ!今もったいないって言おうとしたろ!!一応言っておくが、俺、魔王だからね?ナビィさんの御主人様マスターだからね?」


「えぇ、理解しています。それに、()()()()()()()()()()()んです。

このタイミングで起きるなんて、御主人様マスターは流石ですね」


「このタイミング…?」


 何だろう、凄く嫌な予感がするぞ……。


「はい。丁度赤ん坊に()()()()()()()()だったんです。()()()5()()()()()()()()ですから」


「……え?いや…男だよ…、俺……」


 ナビィさんのとんでもない申し出に、上手く返答できない……。


 何言ってるんですか……?


御主人様マスターには関係ありません。魔法でどうにか出来るので、安心してください」


「へ、へぇ……そうなんだ……」


 わーお!

なんという事でしょう……、全然喜べない………。


〈マオ!ヘルプゥゥゥ!!物理的に女にされるぅぅぅ!!!〉


〈えー、マスターから母乳が出でも私には問題ないし、ナビィと戦うなんて面倒だし、今回は諦めたら?〉


 マオに助けを求めたのに、普通に断られた…。


「じゃあ、動かないでくださいね。今から御主人様マスター()()しますから」


 ナビィさんは笑顔でそう言った。

魔力が高まってきてる…、本当に改造する気だ。

 それに動かないでってな……。


「動けねぇよ!まずこの拘束具を外せよ!!」


「外したら逃げるじゃないですか。何言ってるんですか?」


「こっちのセリフだよ!やめろぉぉぉ!!!」


 こんな事になるなら放置で良かったよ!

 誰か!誰でも良い!!助けてくれぇー!!!


「恐がらなくても平気ですよ、御主人様マスター。すぐ、終わりますから」


 そう言ったナビィさんの顔は、まるで悪魔のような笑顔だ。


「いぃぃぃやぁぁぁぁ!!!!!!」


 何も出来ない俺は、ただ叫ぶだけしか出来なかった………。


 そして、俺は女になった。


 物理的に………。


ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。


第一章で分かるのですが、魔王の体はマオが造っているので、割と融通がききます。

まぁ、その所為で今回は改造されたんですが……。


次回第六話『魔王の目覚める母性!!』は、明日の19時に投稿します!!

お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ