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1000回目の魔王様~どう考えても俺より強いんですが、~  作者: 落ち武者
第二章~改めまして魔王です?~
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第四話『あれ?俺、魔王だよね?』

どうも!

しっかり19時以内に投稿出来ました。


今回は夢の中のお話です。


是非最後まで読んでいってください!!

「そろそろ起きてくれ。でないとボクも大変なんだ」


 そんな声を聞き、俺は目を開けた。

その視界に広がる白い景色………、間違いない。

ここは約束の女神のいる『白い世界』だ。


「あれ?何でここに居るんだ?」


 俺は死んでないし、転移してもいない筈だが……。


「やっと起きたか…。ボクが、寝ている君の意識をここへ招待したんだよ。記憶は戻ったかい?」


「あぁ、今戻ったよ…。どうしたんだ急に?女神さんが俺を呼ぶなんて珍しいな」


というか初めてだ。いつもは世界攻略を一度始めれば、終わるまで不干渉なのが……。何かあったのか?


「あったでしょ!?君が世界を終わらせたんじゃないか!!

それに、世界まで造って!!君のやっている事は、『魔王』の領域を越えている!!!」


「あ、やっぱ駄目かったか……」


ギリギリセーフだと思っていたが、アウフぐらいだったか……。


「当たり前だよ!勝手にボクの力も使うし!!いったい何柱の神の力を使ったんだ!!!」


「3柱だ!」


「素直でよろしい。なんて言う訳ないだろ!!お陰でボクは、この世界に縛られたんだ!!!」


「良く言うよ、俺に世界を終わらせる魔法を授けたのは女神さんだろ。上手く使ったらこうなったんだよ。過ぎた事より、先の事を考えよう!!」


 顔を真っ赤にして怒る女神ちゃんを見ながら、俺を元気良く言ってやった。


「出来れば君には今を考えて欲しかった…。まぁいい、それより本題に入ろう。君が造った世界についてだ」


 呆れた顔をされたが、許してもらえたのでセーフ。

 やっぱり優しいな、うちの子!


 まぁそれは置いておいて、


「俺の造った世界がどうかしたのか?」


「どうもこうも、君は『契約者』でありながら、『管理者』になったんだ。つまりこの先、その世界がある限り、君は自害で出来ない。これはかなり厳しい事だ」


 真剣な顔で、女神さんは言ってくる。


 辛い事の方が多い『魔王』という義務は、その苦痛故に、自害する者も多い。

しかし世界に縛られる『管理者』になった俺は、世界攻略を成功させる意外で、この世界から出られなくなったのだ。


 そう考えると、女神さんがこんなに真剣なのも納得だな。


「別に厳しい事じゃないだろ。俺は失敗した事ないし、ナビィやマオも居るからな」


「………」


 そう言った俺を、女神さんは無言で見つめてくる。


「そんな心配しなくとも平気だよ。今回も上手くやるさ」


「…分かった、良いだろう。世界の管理はボクに任せたまえ、君は世界攻略に集中するといい」


「それは助かる。感謝するよ、女神さん!」


 俺は笑顔でそう答えると、「はいはい…」と、軽くあしらわれてしまった。


「さて、そろそろ君の意識も覚醒する。最後に聞きたい事はあるかい?」


「うーん…そうだな…、さっき変な声が聞こえて、何か"称号"を獲得したんだけど、これって平気かな?」


 特に『勇者』って、獲得しちゃいけない気がするだけど………。


「それは君の行いに対する世界からの祝福だ。

"称号"自体に特質する効果は無いが、それを持っていると、その世界ではいろいろ便利なんだ。

獲得したって事は『魔王』を獲得したのかな?それは『世界に認められた魔王』って事だ。喜ばしい事じゃないか」


「じゃあ、俺、『世界に認められた勇者』でもあるって事か……?」


「え、君…、それは――――」


 女神さんの動揺した顔……。

 その時、白い光が俺を包み、何も見えなくなった。

更に音も聞こえなくなり、一番重要な事を聞けていない。


 あれ??今、何か言おうとしてなかった?

やっぱり獲得しちゃいけなかったのか?大丈夫だよね?


 俺、魔王だよね???


 そう心の中で叫びながら、俺の意識は覚醒し、『白い世界』を後にした。


ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。


肝心な事はまったく聞けないまま、目覚める魔王はこれからどんな風になっていくのか?


次回は、明日の19時に投稿したい!!

お楽しみに!


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