第二話『魔王の世界創世記2』
どうも!
昨日に続き、2日連続投稿です。
19時にギリギリ間に合わなかったですが、昨日より早いので許してください。m(_ _)m
二章も第二話目!!
是非最後まで読んでいってください!
俺が『神樹』の側にたどり着いた時、空が黒緑に染まった。
「あれ?少し遅くなった?」
気のせいかな、ナビィさんに魔法を預けてから各段階に移るのが遅くなったような………。
ま、いいか……。
ナビィさんなら魔法を失敗して爆発する事もないだろうし!
〈マオ~。そろそろ機嫌直ったか?空気も大丈夫なレベルになったし、"ゲート"開けてくれ~〉
〈別に機嫌悪くないし…、自分で出来るんでしょ…、私がやらなくていいじゃん……〉
もう大丈夫だと思ってマオに声を掛けたが、こりゃまた面倒な事になってるな……。
〈そんなに拗ねるなよ……。気にするなって言ったろ、ナビィさんだって冗談で言ってるんだよ…〉
多分、きっと、そうであってほしい………。
〈…………ゲートは開ける…、だから…放っておいて……〉
まだ立ち直ってないけど、マオは渋々"ゲート"を開いてくれた。
"ゲート"が開いてから少し経って、ようやく1人の改造ホムンクルスが『魔法空間』から出てきた。それから俺を見て、首をかしげた。
あー、命令されない事に慣れてないんだな。
今回は指示をだすか…。ある程度動いてもらわないと困るしな……。
「勇気を出して、出てきたのはいい兆候だな。他の子達と協力して、今度はそこから出てくれると助かる」
俺が出来るだけ笑顔でそう言うと、無言で一礼をして動き始めてくれた。
そんな時、空が青に染まった。
…やっぱり遅くなってるよな?
ナビィさん、あんなに急かしてたのに…………。
・・
・
空が青に染まってから、だいたい10分くらい経った頃、避難させていた赤ん坊達と、メイド服の改造ホムンクルス逹は皆、"ゲート"を通って『魔法空間』から出てきてくれた。
いろいろ話したいが、まずは首に付いたチョーカーを外したいな……。悪趣味だし………。
改めて『魔王眼』で見ると、余計に悪趣味に見える。
改造ホムンクルスのほとんどが、者ではなく物として扱われていた事の決定的な証拠だ。ま、そんな風に扱った奴らはもう居ないけど。
とりあえずタイミングも良いし、マオに聞いてみよう。
〈マオ~、俺にも分からないから教えて欲しいんだ。この子逹についてるチョーカーは、どうやって外すんだ?〉
〈…本当に?…私、必要?マスターの為に頑張れる?……〉
俺が念話でそう言うと、マオが確認するように聞き返した。
〈あぁ、頑張れるよ。マオは必要だ〉
〈そ…そうだよね!私必要だよね!!こんなプリティーだもんね!!!にゃははぁ~〉
マオの嬉しそうな声が、念話で聞こえる。
今ので立ち直るのか、チョロいな…。
でもまぁ…この少し天狗になってるぐらいがマオらしいし、丁度いいな。
〈それで?どうやって外すんだ?知ってるんだろ?〉
〈うん。知ってるよ!すごく簡単なんだ!!〉
そう言ってマオは、とんでもない事をいい放った。
〈死ぬと外れるよ!!暗号とかもないし、めっちゃ安全に外せるね!!!〉
いや……、お前な………。
〈そりゃ俺なら簡単だが…………。はぁ…、分かった、準備しとけ。説明は俺がする…〉
俺は言い返そうとも思ったが、しっかり考えてみると、本当に一番安全な方法だと気づき、マオに準備を頼んだ。
無理に外そうとするよりは確実に命を止めて、外れたチョーカーを回収する方が安全か………。
〈分かった~〉
マオの声を聞き、俺は仕方なく、改造ホムンクルス逹に説明を開始する。
さっきから無言で立っているメイド服の子達は、俺と目を合わせない。その表情は、すごく不安げだ。
だから告げる。
出来るだけ『魔王』らしく、見下しながら。
「これから、お前達5人には死んでもらう。異論のあるものはいるか?」
俺の問いに5人の改造ホムンクルス逹は答えず、ただ微笑んだだけだった。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
マオは何の準備をしているのか?
何故彼女達は微笑んでいるだけなのか?
次回は来週の水曜日。19時に投稿します!
お楽しみに!




