第三話『1000回目の異世界 1 』
18時に投稿しようと思ってたのですが、炬燵に負けました。すいません。
今週も2日連続投稿をします!
是非読んでください(^_^ゞ
「普通な味ですね。まぁ、約束どうり作ってくれたので許しますが、今回だけですよ……」
女神さんがお菓子をかじりながら、そんな事を言っている。
どうやら俺とナビィで作ったお菓子は、女神ちゃんのお口に合うお菓子だったようだ。良かった良かった。
「さて、とりあえず999回目の世界攻略おめでとう。今回は予定より少し、早かったね」
お菓子を半分ほど食べ終えた所で、女神さんは口を開いた。その口の周りには食べかすがついていて、微笑ましい。
しかし、その女神の放つ神圧は、普通の人間であれば簡単に命を握られてしまう。
俺も気をつけよう…。
「確かに15年ぐらい早かったな」
まぁ、中身が人間の俺にとっては結構長いが……。
「それで、今回は何年休むんだい?」
そうだな………。
いつもなら3年くらい休むけど…………、まぁ何とかなるか。これで最後だし。
「今回は最後だし、そんなに休まず行くぞ。ナビィも大丈夫だよな?」
「はい。問題ありません。御主人様ほど軟弱ではありませんから」
「……ナビィもこう言ってるし、早めに行けるぞ…」
「分かった。では今から行ってもらおうか」
「え、今…」
「うん、今から」
そう言うと、女神は本を出現させる。
この本は『世界』であり、世界が消滅しない限り、世界すべてについてが記され続ける。
そして、たった1ページ読まずに見ただけでも、その世界のおよそ1万年分のすべての情報が頭に送られる。それは魔王になった俺が見ても、パラパラと10ページ見るだけで死んでしまうのだ。ちなみに、読んだ場合は5文字で死ぬ。
そんな本が、女神さんの体の半分を隠せてしまえる程の大きさなのだ。
その世界の大きさを信じたくない俺の心情をよそに、女神さんは何処か嬉しげに笑いながら宣言する。
「ふふ、これが君がこれから転生する世界。世界総人口が80兆人を越える、超科学世界だ」
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え………冗談だろ……。
「…は…はは…ははは……、笑えねぇよ!……」
俺は女神さんの言葉に、ただそう返すしかなかった。
ここまで読んで分かると思いますが、異世界にまだ行きませんでした!すいません。
明日のお話で、今度こそ異世界に行くと思うので、お楽しみに!