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1000回目の魔王様~どう考えても俺より強いんですが、~  作者: 落ち武者
第一章 ~はじめまして魔王です~
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第三十六話『世界攻略を始めよう』

どうも!

なんとか水曜日に投稿出来ました!


今回も少し長めですが、是非最後まで読んでいってください!

「それで…、何に狙われてるの…俺…?」


 もうだいたい想像つくけど……。

一応ナビィさんに聞いておこう……。


「先ほど話したこの世界の政府組織、『人柱』です。処理が終われば、レーザーで建物ごと掃除して、次の処理の日までに建て直す。これを繰り返し行っています」


 やっぱり『人柱』か……。

しかも建物ごと…、流石…超科学世界だ…。


「やる事がえげつねぇ……建物ごとかよ……」


「はい。()()()()()()()()()()()()()()、竜の鱗を貫通するあのレーザーがいつ撃たれてもおかしくありません。素早い判断でお願いします、御主人様マスター


 ん?既にロックオン?

それはおかしいだろ………。


「いや…おかしいだろ…、まだこの建物に()()()()()()()()ぞ?」


 俺が怒って殺そうとしてしまった、ここで働いてる奴らがまだこの建物にいる。


 まさか…、そいつらも消すのか?


 俺の言葉にナビィは無言のまま、返答しない。

 つまり、それが答えだ。


 ここでそいつらを助けても…、その先も助けられる訳じゃない…。少年の様に殺されるのがオチだろう………。


 でも………。



〈イェ~イ!私!完全復活!!あれ~?マスター元気無いね?ナビィ潰され過ぎた?〉


 真剣に考えている俺に、そんなマオの声が念話で送られてきた。


〈…お前なぁ、もうちょっと考えて会話入ってこいよ……、ナビィさんの顔ヤバいぞ………〉


 せっかく俺を潰してスッキリした顔になってたのに……、マオのせいでまた般若みたいな笑顔になっちゃったよ………。

せっかく美人さんなのに、勿体ない……。


〈えぇ~、めんどくさい。ナビィなら平気でしょ。マスターが痛いだけだし〉


「ふふふ、舐められては困ります。私が本気を出せば、そのポンコツ()()痛みを与えることは可能ですよ?スクラップにしますか?御主人様マスター


〈な!?ポンコツじゃないし!!〉


「はい、そこまでー。マオは挑発に乗るなー。ナビィさんも、本気出さないでね…」


 ナビィさんの言い方だと、俺が巻き添えくらってるから……。


「兎に角、時間はあまり残されていません。早急な判断を求めます」


「分かってる。だからその前に、マオの"計算結果"を聞いておきたい」


「計算結果?ポンコツに頼んだんですか?」


 ナビィさんは首をかしげながら、少し迫って聞いてくる。


 な、なにおぉぉ!!と、怒っているマオの念話が送られてきたが…、俺はスルーしておこう……。


「あぁ…。その結果次第で、今どうするかの答えが()()()


「それで…、何を計算したんですか?御主人様マスターがこれから潰される回数ですか?」


「違うわ!!何だその恐ろしい計算!?そんな事じゃなくて…、もっとちゃんとした計算だよ。マオ、ナビィさんにも一緒に教えてくれ」


〈んー。分かったよ……、教えてあげる〉


 マオはただ休んでただけじゃない。

俺が頼んでおいたのだ。とある計算を……。


 すこしの間の後、マオは計算結果を話始めた。


〈人口の2%。年間1.6兆人が、この処理で死んでるよ。マスターが最高権力の握る時までこれが続くって考えても、最低でも〉


「………」


「……そうか」


 それを聞いたナビィさんは無言だったが、俺は絞り出してそう言った。


 ナビィさんは、俺の支配体制が出来るまで300年掛かると言っていた。

ここまで国民に浸透したシステムを消すには、300年まで掛からないにしても、膨大な年月必要だろう………。


 なら、"()()()()()()()"。


「ナビィ。お前だけ撤退しろ。俺はここの奴らを守る」


「……御主人様マスター、本気ですか?成功確率は絶無ですよ?」


「あぁ、分かってる。それこそ()()が重ならなきゃ、不可能だろうな」


 ナビィさんの忠告に、俺は少し笑いながらそう返す。


「……はぁ、了解しました。御主人様マスター、ご武運を」


「ナビィもな。上手くやれよ」


 俺がそう言うと、ナビィさんは一礼をし、"無詠唱無術式"の『転移魔法』で、行動を開始した。



〈え、何?マスター、何かと戦うの??〉


 話を全く理解してないマオは、かなり戸惑いながら聞いてくる。


〈正解。この建物にいる奴らを守る。まずはこの建物に向けて撃たれるレーザーをどうにかするぞ。残していた()()も使うから、準備頼んだぞ〉


〈え、レーザー!?正気なの?せっかく残しておいたのに…〉


〈いいんだよ。もう、()()()()()()()()()()から〉


 覚悟が決まったんだ。

『魔王』らしく理不尽に、この世界を支配する覚悟が。


さぁ、改めて始めよう。


『魔王』による。世界攻略を。


ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。


ようやく『魔王』の覚悟が決まりました。

第一章も残り数話、世界攻略が始まります。


次回は今週土曜日の19時頃に投稿します!

お楽しみに!

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