第二十七話『魔王を見る目』
どうも!
今回で3日連続投稿です。
後1~2時間でもう一本投稿します。
3日連続投稿ですけど、4話連続投稿です!
是非最後まで読んでいってください!
「え、えーと…、おじさん……、大丈夫…?」
少年の心配そうな声が聞こえた。
うぅ…、今の状況……かなりまずいぞ……。
せっかく格好つけてたのに、今までいい感じだったのに……、何これめちゃめちゃ格好悪い。
こんな事になるなら『痛覚無効』を起動しておけば良かった………。
さっきまで笑顔だった子供達なんか、全然喋らないし、俺を見る目がだいぶ変わった。
何だあの目…、人を見る目じゃねぇ………。
「…大丈夫だ。よく当てたな…。約束通り、今度合ったときにお菓子を作ってやろう……。少年はケーキでいいな…。他の子供達は、何を食べたいんだ?」
と、とりあえず…。少年に心配させたままなのは駄目だ。他の子供達も安心させなければ…。
「俺いらない。今日はもう帰る」
1人の子供がそう呟やいた。すると「僕も」「私も」と、お菓子はいらないと言いながら帰ってしまった………。
「そうか…、気をつけて帰れよ」
はぁ……俺、嫌われたかな……。
仕方ないか…。はぁ……これ…、憎まれたり、恨まれたりするよりキツいな………。
「少年は帰らないのか?」
散らばったボール集めて、『魔法空間』に送りながら、俺は少年に声をかけた。
できれば、残っていてほしい………。
「うん。もう少しここに居る」
「そうか。ボール遊びするか?」
子供達が居なくなっちゃったから、昨日みたいな感じになるけどな。
「ううん、別にいいよ。それより、お話しようよ」
そう言って、少年はベンチに座った。
「おう。いっぱい話そうぜ!」
ボール片付け終わったので、俺もベンチに座った。
時間もまだまだあるし、いろんな事話そう。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
※分かりにくいかもなので、ここで補足です。
・『スキル』は特殊能力ではなく、努力すれば獲得できる技術です。
・『特殊スキル』は魔法回路によって獲得できる能力です。
・『種族スキル』は種族的に持っている能力で、分かりやすいので言うと、スライムには『斬撃無効』という種族スキルがあります。