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1000回目の魔王様~どう考えても俺より強いんですが、~  作者: 落ち武者
第一章 ~はじめまして魔王です~
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第二十六話『希望』

どうも!

昨日に続き、連続投稿です。


今回、少しだけ魔王の技が出てきます。

是非最後まで読んでいってください!


「チェックメイト」


 少年のそんな声を聞きながら、文字通り光速のボールが俺に迫る。


 避けること事態は簡単だ。俺も光速で動けば良いのだから……、問題はそこじゃない。

このボールを避ければ、ボールの進行方向に居る子供にボールが当たってしまうことだ。


かといって、この光速のボールを受け止めれば、子供達の投げたボールに当たってしまう………、どうする………。


 …

 ……

 ………よし、ずるをしよう!おじさんは大人だからね!


〈マオ~。返事はしてくれないと思うから、勝手に言うけど。()()()使()()から、そこら辺、ナビィさんには誤魔化しといてくれ。よろしくな~〉


 マオに念話を一方的に送り、俺は行動に移る。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



 僕はボールを投げた。


 おじさんは優しいから、必ず僕の投げたボールを避けない。

この作戦なら、逃げ場の無いあの状況から避けたとしても当てられる。


 しかし、子供達の投げたボールが何かに()()()()

僕が投げたボールもその何かに当たり、空中に留まっている。


「え…」


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



 驚いたか!!

 俺が何をしたかを簡単に言うと、空気をぶつけた。


 転移14回目の時、ナビィさんに教えてもらった技、『魔式戦闘術(特殊体術)』の一つ。

周囲の空気を、魔力を使って操り、俺を中心とした全方位に空気の壁を放つ技。『魔風壁』。


 神速の剣ですら弾く強力な壁だ。

投げられたボール程度なら、弾くのは簡単だ。


 ふふふ。


「どうだ少年!これは予想出来なかっだぁっっ!!!」


 悔しがっている顔を見ようと少年の居る場所に向き直った所に、高速のボールが、顔面に直撃した。


 突然の衝撃に対応出来ず、そのままの勢いで吹き飛ぶ。


「いっっだぁ!!」


 両手で顔をおさえ、意味もなくゴロゴロと転がる。


 痛い痛い痛い、痛すぎる……。『魔風壁』で勢いを弱めてもこの威力かよ………。くそぉ……。




「え、えーと…、おじさん……、大丈夫…?」


 おじさんが痛がっている無言の空間の中で、心配そうな少年の声が、公園に響いた。


ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。


"これが希望になることを祈ります"


次回も明日の19時に投稿します。

お楽しみに!

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