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1000回目の魔王様~どう考えても俺より強いんですが、~  作者: 落ち武者
第一章 ~はじめまして魔王です~
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第二十四話『ドッジボール!』

どうも!

今週は、個人的に少し忙しいので、2日連続投稿では、ありません。

その分、来週は、3日連続投稿をするかもです。


是非最後まで読んでいってください!

「お前ら!ドッジボールをやるぞぉーー!!」


 俺は公園に集まった子供達に、ボールを掲げて宣言する。


「おじさん、ドッジボールって何?」


 集まっていた子供が、ポカンとした顔で呟いた。


「え?えーと…」


 知らないものなのか………。

まぁ、教えてくれる存在や、実際にやってる存在が居なきゃ、知らないのも当然か。


「ドッジボールってのは、2つのチームに別れて、ボールを頭以外に当て合う遊びだ」


「それ、やっても平気な遊び?」


「ん?どういう事だ??」


 やっちゃいけない遊びがあるのか?


「"国定こくてい"で決まってるんだよ。それぐらい大人なら知ってるでしょ。おじさん」


 俺がそう聞きくと、後ろからその答えが返ってきた。


 この声は…


「おぉ少年、遅かったな。確かに知ってるけども、そうだよなぁ~…」


 やばーい!全然知らないーい!!


〈マオーー!!国定について早く教えろー!!じゃないと、俺がやばーい!!!〉


〈ん~とね、『超越者』が定めた『国家存続保障定義』を省略して、『国定』って言うみたいだよ〉


〈へぇー。で、説明は?〉


〈えぇー…、大変だからパス〉


〈は?いや、教えーー〉


 あ、言い切る前に念話が切断された…。


「おじさん?本当に知らなかったの?」


 少年の目が鋭くなる。


「いや、そういう訳じゃない。別の遊びを考えてただけだ」


 本当だよ?

マオに聞きながら、しっかり考えてたからね!


「そっか…。じゃあ今日は何して遊ぶの?」


 そんな少年の問いに、少し考える。


 えーと………。そうだ!!


「中当てにしよう!それなら大丈夫だと思うしな」


 ドッジボールが駄目なのは、2つのチームで投げ合うからなんだ。争いに近い部分がある事が、この世界で、禁止されてる理由だろう…多分……。

 教えてもらってないから、知らんけど………。


「まぁ、中当てなら大丈夫だね」


 それを聞いた少年が確認するように、子供達に問い掛けた。


「うん。中当てなら、俺達もしってるよ!」


 一人の子供がそう答えると、他の子も知っていたようで、にかっと笑いながら反応する。

 その子供達に混じって、()()()笑っている。


 俺と最初にあった頃より、だいぶ子供らしく笑うようになったな。

いい兆候だ。この調子なら、俺が一緒に遊べなくなっても、ここに居る子供達と上手くやれるだろう。


「よーし!まずはおじさんが中に入るから、みんなで頑張って当ててみな!」


 ふははは!

もう楽しんだもん勝ちだ。

これが最後の休日であっても、俺は全力で楽しんでやる!!

ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。


前回、残り5~6話で一章が終わるかもと言ったのですが、もっと増えるような気がしてきました……。


次回は、来週の金曜日辺りに投稿します。

多分3日連続投稿になるので、お楽しみに!

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