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1000回目の魔王様~どう考えても俺より強いんですが、~  作者: 落ち武者
第一章 ~はじめまして魔王です~
20/119

第十九話『後悔』

どうも!

土曜日でした!

2日連続投稿なので、明日も投稿します。


是非最後まで読んでいってください!

 そっか……。


〈時が経つのは早いな……〉



〈そうだね~……、あ!また忙しくなってきたから、念話切るね~〉


〈あぁ、分かった〉


 俺がそう言うと、マオは念話を切断する。


 ……。

 別に切断しなくてもいいじゃん……切断されると、俺から念話送れなくなるし……。俺に内緒で何をしてるんだよ………。




「おじさん?どうしたの?体調悪いの?」


 そんな俺の様子を見て、少年が心配そうな表情をされてしまった。



「ん?あ……歳だったな…」


 そうだった。少年に質問されてんだった。

忘れてないよ!

確かに30万歳だけど、種族的に物忘れしないからね!


「そうだけど…、言いたくないなら言わなくていいよ?」


「気にするな。ただ数えるのに時間が掛かっただけだよ」


 まったく、この少年は気を使いすぎだな…。


「数えるのに時間が掛かったの?…」


「まぁ、そうだ。だいたい30万歳くらいだった」


「……………」


 俺がそう答えると、少年は下を向いて何も言わない。そして、その表情が何故か恐怖に染まっていた。


「どうした……?少年?」


 何に怖がってるだ?

確かに30万歳は結構生きてるほうだけど、そんなに怖がるか?


「ううん、なんでもない。そっか…、だからおじさんはチョーカーがないんだね……」


 チョーカー?あの首に付いてる物の事か?


 良く分からんが…勘違いしてくれてるみたいだし、とりあえず誤魔化しとくか……。


「まぁ、そんなとこだ。ほれ、ボール投げろ。ずっと持ってて悪かったな」


 ボールを転がして渡した。少年はそのボールを受け取ったが、投げることはなかった。


「うん。でも今日はもう大丈夫。僕、もう帰るよ」


「やっぱりどうした?変だぞ少年?」


 え?何か嫌われた?

やっぱり30万歳越えてるおじさんとは遊びたくないのかな………。


「なんでもないよ。それとおじさん。明日も遊んでくれる?」


 少年は笑顔で聞いてくる。


「??別にいいぞ。明日は、他の子供も入れて、別のボール遊びをしよう」


 そうでもなさそうだな。良かったぁ…。


 まぁ、明日でいいか……。


「うん。じゃあ、バイバイ。おじさん」


「おう、気をつけて帰れよ」


 そう言いながら、俺は少年を見送った。



 俺はこの時、嫌われてでも聞くべきだった。


―――何故少年が怖がったのか。


 ()()()()ではなく、()()()()()行動すべきだったと……、後悔する。


ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。


次回は、明日投稿します。

お楽しみに!

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