第十九話『後悔』
どうも!
土曜日でした!
2日連続投稿なので、明日も投稿します。
是非最後まで読んでいってください!
そっか……。
〈時が経つのは早いな……〉
〈そうだね~……、あ!また忙しくなってきたから、念話切るね~〉
〈あぁ、分かった〉
俺がそう言うと、マオは念話を切断する。
……。
別に切断しなくてもいいじゃん……切断されると、俺から念話送れなくなるし……。俺に内緒で何をしてるんだよ………。
「おじさん?どうしたの?体調悪いの?」
そんな俺の様子を見て、少年が心配そうな表情をされてしまった。
「ん?あ……歳だったな…」
そうだった。少年に質問されてんだった。
忘れてないよ!
確かに30万歳だけど、種族的に物忘れしないからね!
「そうだけど…、言いたくないなら言わなくていいよ?」
「気にするな。ただ数えるのに時間が掛かっただけだよ」
まったく、この少年は気を使いすぎだな…。
「数えるのに時間が掛かったの?…」
「まぁ、そうだ。だいたい30万歳くらいだった」
「……………」
俺がそう答えると、少年は下を向いて何も言わない。そして、その表情が何故か恐怖に染まっていた。
「どうした……?少年?」
何に怖がってるだ?
確かに30万歳は結構生きてるほうだけど、そんなに怖がるか?
「ううん、なんでもない。そっか…、だからおじさんはチョーカーがないんだね……」
チョーカー?あの首に付いてる物の事か?
良く分からんが…勘違いしてくれてるみたいだし、とりあえず誤魔化しとくか……。
「まぁ、そんなとこだ。ほれ、ボール投げろ。ずっと持ってて悪かったな」
ボールを転がして渡した。少年はそのボールを受け取ったが、投げることはなかった。
「うん。でも今日はもう大丈夫。僕、もう帰るよ」
「やっぱりどうした?変だぞ少年?」
え?何か嫌われた?
やっぱり30万歳越えてるおじさんとは遊びたくないのかな………。
「なんでもないよ。それとおじさん。明日も遊んでくれる?」
少年は笑顔で聞いてくる。
「??別にいいぞ。明日は、他の子供も入れて、別のボール遊びをしよう」
そうでもなさそうだな。良かったぁ…。
まぁ、明日でいいか……。
「うん。じゃあ、バイバイ。おじさん」
「おう、気をつけて帰れよ」
そう言いながら、俺は少年を見送った。
俺はこの時、嫌われてでも聞くべきだった。
―――何故少年が怖がったのか。
おじさんではなく、魔王として行動すべきだったと……、後悔する。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
次回は、明日投稿します。
お楽しみに!




