第十六話『少年の本気』
どうも!
明けまして、おめでとうございますm(_ _)m
新年初めの投稿です。
今回も2日連続投稿です。
是非最後まで読んでいってください!
「今日も良い天気だな」
快晴の空を見ながら、俺はまたベンチに座っていた。
「おじさん、今日は何して遊ぶ?」
そんな質問をしているのは、俺と遊ぶ約束をした少年だ。
「そうだなぁ……」
一昨日は、かくれんぼ。
昨日は、近くに居た子供達も含めて、皆で鬼ごっこしたしな…。
そろそろ、道具を使う遊びをするか…。
「今日はボールを使って遊ぼう」
「ボール?そんなの持ってないよ?おじさんも持ってないみたいだし…」
「その事なら問題ない。用意するから目を瞑っていてくれ」
「おじさんが用意するのに何で僕が目を瞑るの?」
「いいから、いいから。騙されたと思って目を瞑ってみろ」
「うん…分かったよ。嘘は言ってないみたいだし……」
そう言って、少年は目を瞑ってくれた。
今のうちに…
〈マオ!話は聞いてただろ?魔力ちょっと使っていいから、"創造魔法"でボール作るぞ!〉
〈うん。もう術式出来てるよ~。大きさはどれぐらい?〉
〈そうか!じゃあハンドボールくらいの大きさで頼む!〉
そう念話を送ると、すぐに魔法陣が出現し、そこからボールが生成された。
「よし!もう目を開けて大丈夫だぞ」
「もういいの?まだ10秒くらいしか目を瞑ってないよ?」
「おう、もうボールあるからな」
「え……、どうやったの?10秒で…」
「ふふん、おじさんは手品が得意なんだ!」
「へぇ~、そこは嘘なんだ?」
少年は鋭く睨まれる。
うぅ……。
やっぱり嘘発見器でもついてるのかな?
「いろいろあるんだよ。それよりこのボールをおじさんに投げてみたらどうだ。気を使わずに本気で投げろよ」
俺はベンチから立ち、少年と距離をとった。
「そっか、まぁ、言えない事もあるよね。それと……本当に全力で投げていいの?」
「あぁ、絶対取ってやるから、安心して投げていいぞ」
万が一とんでもなく速い球でも、『レベルの無い魔王』の俺なら問題ない。
「分かった。じゃあいくよ!んっ!」
少年は全身を上手く使い、ボールを投げる。
瞬間、空気が爆発したかのように音が響き、とてつもない風が巻き起こった。
しかも……。
「え…?」
ボールが、消えた?
少年の投げた全力のボールは、その速度に耐えきれず、消えてしまった。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
ギリギリ4日でした。出来ていた頭の中の物語を、今日書き起こしたので危なかったです。
すいません…。
次回は、明日の19時頃に投稿します。
お楽しみに!




