第十四話『おじさん』
どうも!
ギリギリ月曜日です。投稿するの忘れて、次の話書いてました。すいません…
今回も2日連続投稿なので、明日も投稿します。
是非最後まで読んでいってください!
「いや…その……だな……」
この少年、痛いところついてきたな……。
魔王とは言えないし、だからといって他の仕事をしている訳でもない。
「はっきり言えないって事は、おじさんやっぱり無職?」
「そ、そうだなー。おじさんは………」
「おじさんは?」
ど、どうする……。
嘘を吐くか……いや、子供は大人より嘘に敏感だ。それにこの少年の表情、動かなすぎだ。
ここは、嘘を吐かない方が良い…。
「俺は……、ここで君達を見るのが仕事なんだよ!!」
あ……。
やってしまった……。
今とんでもない事を言ってしまった………。
イヤァァァ!!!殺されるぅぅ!!
世界を攻略する前に社会的に殺されるぅぅ!!!!!
「本当かどうかは怪しいけど、嘘は吐いてないみたい。疑ってごめんなさい」
「いや、全然平気だ。少年もこんなおじさんに構ってないで、まわりの子供と遊んでくればいいじゃないか」
あっぶねぇ…。嘘吐かなくて良かったぁ。
だって嘘は言ってないよね。ナビィさんに公園で遊んぶように 言われたのは事実だし。うん…。
「遊ばないよ。それに、その少年って言うのやめて。僕は子供じゃない」
「いや、無理があるだろ……」
そう言われ、俺は『魔王眼』を使い、もう一度少年を視る。
名前:表示不能、
性別:男、
体調:健康、
年齢:6歳、
誕生日:10月12日、
…………………
……………
……………
…………
様々な情報が流れてくる。
いや、名前:表示不能って何!?初めて視たんだけど……。だがやはり6歳、子供じゃん。
「お前まだ6歳じゃないか。やっぱり子供だよ」
「っ!!……おじさん、僕のレコードを見たの?」
俺の言葉を聞いた少年が、俺を睨みつける。
「急にどうした?」
レコードって何だ?
もしかして地雷踏んだかな………。
「いや、別に……おじさんは気付いてないみたいだから言うけど、僕は改造ホムンクルスなんだ。ほら、右頬にバーコードがあるでしょ。これでも大人だよ」
そう言って、少年はよく見えるように右頬を俺に向けた。
このバーコードから読み取れるのがレコードって事だよな…。
さすが人口80兆人の超科学世界だな。ホムンクルスは徹底した管理下って事だ。
それに、改造…ね…。
「いや、知識があれば大人って訳じゃないだろ」
「え?」
「え?」
あー、なるほど。この世界だとそういう風になってるのか………。
なら、教えてやらんとな。おじさんらしく。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
次回は明日の18時頃に投稿します。
お楽しみに!