第二十六話『俺、男!母親やってます!!』
どうも!
かなり遅れてすいません…、
今回は田植え回の最後。
是非最後まで読んでいってください!!
「魔王様、それって本当ですか?」
俺が自分について説明した後、少し間が空き、蒼依は信じられなそうに口を開いた。
隣では、鷺も信じられなそうに俺を見つめている。
「ん?何の事だ?」
「魔王様は元々男で、しかも今は50人も、赤ん坊の面倒をみてるんですかって聞いてるんですよ!?」
俺が何の事だが分からなそうに答えると、蒼依は食いつくように言った。
「全部俺がやってるわけじゃないが…、まぁそうだな。面倒はみてる。だいたい…、これから一緒に頑張っていくのに、お前らに嘘吐いても意味ねぇだろ……」
子育てがどれだけ大変か分かってんのか?
家守の妖精や波動竜、それにナビィさんの力を使っても、まだ手伝いが必要なレベルだぞ…。
「あー、それともあれか?俺の敵になるか?別に止めねぇけど、覚悟はしとけよ」
俺は少しだけ威圧しながらニヤリと笑う。
「こ、怖いです魔王様……それに、僕も鷺も、そんな事しませんよ……」
「はは、安心しろ。半分冗談だ」
「え?半分……」
不安そうな蒼依の声が聞こえたが、まぁそんぐらい警戒してくれれば全然平気だな。
ここはあえて、スルーしておこう。
「さて、術式も準備出来たし、そろそろ話は終わりだな。他に聞きたい事はあるか?特に鷺、何かあるんじゃないか?」
そう言って俺は鷺の顔に視線を移す。
まぁ、蒼依より鷺だな…、間違いなく信用されてないし、なまじ強者だから俺の少しの威圧じゃ意味がない。
などと不安があったが、
「私は別に……あ、そうだ。お風呂はどうするんですか?蒼依と同じ男湯に入るんですか?それとも女湯?」
と、結構普通な質問が飛んできた。
「男湯だろ…。とはいえ、一緒には入らねぇよ。
てか、お前らカップルだろ?2部屋共有の風呂がある。そっちで一緒に入ればいいだろ」
「え、何で、それって……」
鷺は目を見開いて、戸惑っている。
あ、これヤバイ空気だ。誤魔化そう…。
「よ、よーし、魔法展開するか、お前ら離れてろ」
「……後で詳しく聞くから」
ははは、聞こえな~い………。
けど、予定は開けときます、はい………。
とりあえず気を取り直して…、田植えするか………。
俺はそう意気込み、魔力を高める。
―――――術式起動。展開。
『詠唱破棄』を使いながら、魔法を発動する。
どうやら、この後いろいろとやる事がありそうだ。
ちょうど近くに桃太郎も居るし、連れて行くか…。
さぁて、どうなることやら………。
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「やぁ、ようこそ、ボクの白い世界へ。気分はどうだい。」
「―――――――――――――――――」
「そうかい。では代わりに、ボクと約束しないかい?」
「――――――――――――――――――――――――」
・・
・
「フフフ、君達も見ていたんだね。そうか、なら話が早い」
女神はいつもの様に椅子に座り、不気味に笑いながら一柱で呟く。
「とうとう準備が調った。
ねじ曲げられた彼を、魔王はどうするのかな?」
ボクの読みだと……、フフフ。
楽しみだ。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
ようやく物語が動き始めました。
四季の考えている、この後やる事とは?
次回は、日付的には今日の19時以降に投稿します。
お楽しみに!!