13歳の私はガラクタだった
小学生の頃 遊んでばかりいた記憶
夕日が沈むまでに帰らないと
マンションのベランダから お母さんが
子を家に帰るように 呼びかけ始める
冬なんて全然遊べない
唯一楽しい時間があった
その当時仲いい男の子がいて
とてもカッコよかった そう周りも口を揃えて
私は可愛くはなかった
けれど1番その男の子とは一緒にいて
小学生ながら 暗黙の了解 と言ったように
好き同士のままであった
そんな優越感だけに浸りながら
過ごしていた
どこかで見たような 展開は 案外簡単に起こる
親から小学生6年生で転校を告げられた
ケータイなんて持っていない私に
あの子とあう 手段 は 途切れてしまった
あの子は 大人になったら会えるかななんて言ってた
そうだとよかったけど
卒業を残り少しにして 転校して過ごした学校は
あまり楽しくはなかった
その後 あの子 以上の人とは出会うことなく
私は中学生になった
当時初めて手にした 携帯電話
友達を介して 2つ上の 年上から メールが来た
重ね 重ね 趣味は思ったより合って
何より中学一年 の私には 中学三年が大人だった
バスケをしていた彼は 顔立ちが どことなく
あの子に似ていた 好きになっていた
連絡を重ねて 告白をされた
私達は付き合った
彼は バスケが上手くて 背も高くて
とても かっこよく見えた
外見は
付き合い始めて すぐ 展開 された
ねぇ、彼女なら 見せてよ 、もうしちゃう?
当時13歳の私には 理解に苦しむ文だった
どんどん彼からの 要求はエスカレートした
初めての 彼氏 は とても 洗脳的な人
抱きついた あの感じ 忘れたことは無い
大きくて とても安心する
要求を断る事に そんな優しさで 私を射止めた
私は気づいたら 彼の人形のように
言いなりになっていた
好きだった 手放すことは考えられないくらい
使われてもいいと思ってた
13歳の私の心は時既に ズレていたのかもしれない
結局 初めての あれも 彼にあげた
思ったよりも 楽しかった
彼は それのためだったのかもしれない
でも愛されていると思っていた わたしがいた
結局高校に行った彼は 新しい出会いを見つけ
過去の思い出となった
恋をしているってなんだろう
好きってなんだろう
愛されるってなんだろう
私は沢山考えた
答えは出なかった