第2話 ダイレクトなメッセージ
『レイちゃん、はじめまして!
ずっと前からレイちゃんの大ファンで、動画も見てました。
レイちゃんすっごいかわいくて憧れちゃいます!!
趣味やおすすめの作品紹介が面白くて、
見た後で同じものが欲しくなるんですよね。(*>_<*)
友達の間でも話題になってますよ(´∀<)b』
【見て頂きありがとうございますですわ!☆ミ
お友達と話題にしてくだすってるとの事で、
うれしはずかし…と言いつつもっとやってほしかったりwww(/ω・\)チラッ
同じ物を購入してくださってるのならステマ大成功と言う事で、
アフィでも始めた方がよいのかしら?
いえ、決してお小遣いに困っているわけでは…(^_^;)】
『レイちゃんおつかれ~
今日の配信も最高に面白かったよ!
まさか往年のどマイナーゲーをチョイスするとは。
レイちゃんて実は結構いい歳なのかな?
いや、年齢を抜きにしても女の子がやるゲームじゃないだろと。
面白かったし、いいんだけどね~』
【お付き合い頂き感謝ですわ!
年齢の事を申されましても、中学二年生ですとしか…www
あのゲームは昔、従兄から譲り受けましたので、
その従兄がいい歳と言えばいい歳なのでしょうね。
そしてこれにお詳しい貴方もいい歳と言う事で(草)】
『初めまして。僕の名前は☆藤×郎と言います。
会社員をしていまして今年で46歳になります。
あなたのチャンネルを見つけて気になったので登録させていただきました。
もしよかったら、あなたの年齢と住んでいるところを教えてください。
ご結婚はされていますか?もし独身なら、恋人は欲しくありませんか?
返事待ってます。』
【まぁ…何と言うか、質問する相手をお間違えのようですが、
大変ネタn…興味深い内容ですので、次の動画で紹介してもよろしくて?】
『Re:
相手は間違えていませんよ。僕はあなたとお友達になりたいです。
動画で取り上げてもらえるならうれしいです。』
『Re:
動画を見ましたが、僕の質問には答えてもらえませんでしたね。
あなたは何歳ですか?恋人はいるのですか?
もしよかったら今度一緒に遊びに行きませんか?
休日を一人で過ごす時はいつも寂しくて、
こんな時かわいい恋人がいたらと思ってしまいます。
あなたもそう思ってくれていたらうれしいです。
返事待ってます。』
【Re:
ごめんなさい、ご質問にはお答えしたつもりでしたが、
お気に召されませんでしたのね。
私は毎日がとても充実していて、まだまだ恋をする年頃でもありませんので、
大人のおじさまを慰めるには荷が重いというのが正直なところです。
一人がお寂しいのでしたら、本格的な婚活をされる事をお勧めします。
来週の配信は伝説の恋愛SLG
「きゅんきゅんメモリーズ」のプレイ動画を配信致します。
懐かしい青春の一ページを味わって頂ければ幸いですわ。】
『Re:
もういいです。
婚活婚活って、あなたも僕の親みたいなこと言うんですね。
あそこには男を年収でしか見ないクズ女しかいません。
だからってお見合いを受けるのも負け犬みたいでプライドが許せないのです。
あなたなら本当の僕をわかってもらえると思ったのに…
しょせん、女に男の価値は理解できないことがよくわかりました。
さようなら、もう二度とここに来ません。』
『例のストーカー、まだDM送ってきてる?
あんまりしつこかったら通報した方がいいよ。』
【ご心配おかけしましたわ。
幸い、ご自分で納得されてさよならして頂けましたの。
彼はストーカーと言うほど思いつめた方ではなく、
バーチャルアイドルというものをよく理解されていない、
ただのおじさんでしたわwww
ご紹介はしていませんが、水面下ではもっと濃い人たちが、
ざっと50人ほどいましてよ(草)】
『うん、まあ怖い思いしてないんならよかった。
でも大変だったねw次の配信も楽しみにしてるよ(*^-^*)』
【後で告知を更新致しますが、次回のゲームは
「きゅんきゅんメモリーズ」ですわ。
ご期待あそばせ☆ミ】
「あー疲れた………くっそうぜぇ。
…お?またDMが来てるな」
『あなたは「朱童鈴衣」という人物をご存じですか?』