表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SKILLmagic  作者: もののべ
9/46

600pv突破しました❗有難うございます

コメント、ブクマ頂けると嬉しいです。

投稿更新遅れてすみません。

目を覚ますと、窓から差し込むエフェクトが『眩しい』という感覚を再現していた。


「まだ皆寝てるのかな……?」


ぼんやりとした思考のまま、思ったことを口に出す。隣ではイチハこと、一葉が可愛らしい寝顔を見せていた。


この寝顔を見ながら、仕切ひとつで区切られた空間で兄が此方に来ていた、何てことはないだろうか。と思案する。

変態の兄のことだ。やりかねない。という兄への信頼感が皆無な結論に至ったことに笑みが出てしまう。


「……何考えてんのよ」


やれやれ、と、わざとらしく首を振り仕切りの向こう側の光景を想像する。

二人はどうせ布団を巻き込みグチャグチャに寝てるのだろう。違いない。

そんな想像するとまた笑みが。


「……」


早起きの特権として二人の寝顔も見させて貰おう。

そーっと仕切りを開ける。


片方の布団には和也こと、カズの頭がひょっこり見えていたが、もう片方の布団には私の兄の姿はない。


「……う、嘘……」


変態徹夜マンの兄はあまり朝が得意な方じゃない。だから、私が毎日朝食前に呼びに行ってあげている。

つまり、兄が朝早くにここを出た可能性は低い。とうすると、昨日の夜中に出ていったと考えるのが妥当だろう。


夜から朝まで私達に黙って何処へ……?


「……‼」

まさか‼ 一瞬で全身が熱を帯びる。いやいやいやいや! そんな事あるわけない。絶対に……!


火照った体を静め、なんとか別の理由を探そうと試みるものの、最初がインパクトありすぎてなかなか思いつかない。

「う~ん、もうわかんない」


ピロピロピロ……


「……ひっ‼」


突如として鳴り響いたコール音に大袈裟に驚いてしまう。


「こんな朝に何なの?」


このコール音は運営の情報伝達用のものであり、以前のスキルマジックの世界では朝六時以降と決まっていた。しかし今の時間は朝の5時。

まだ一時間も前である。

明らかに不自然だ。

気になり、オプションメチューから『運営』をタップし、運営側からの情報を受けとる。

今回の場合は、運営が支配者イブからなのできっと大切な情報だろう。

しかし、結果はあまりよろしいものでは無さそうだった。


『ライブ――1』

これが送られてきた内容。

「……ライブなんて、後で見れば良いよ」

今は兄の居場所を見つけるのが最優先、最優先……‼

すると、急にそのライブのコメントが荒れ始め、通知がとんでもない数になる。

好奇心に負け、ライブを見てみると、そこには私の探し求めていた人の姿があった。


「お兄ちゃん!⁉」


しかも戦っている相手は『ケルベロス・スネーク』 。前回のスキルマジックでは、多くのパーティーを苦戦させたモンスターである。

そのモンスターの最大の特徴は『ボスに挑む人数が多いほど強くなる』と言うことだ。

だからあんな大人数のパーティーが全滅させられたのか、と納得する。

その能力故、個人ソロで挑むとパーティーで挑むよりは弱くなるが、それでも強敵。個人ソロでの討伐達成はまだ数人にしかされてないと聞く。それほどの強敵をゲーム初心者である兄が圧倒している。


剣を何度も作り出して上手く立ち回っている。


連撃を次々に見舞って体力を削っていく。

「やっぱ凄いな、お兄ちゃんは」


軽く嫉妬してしまう。兄にひとつで良いから何か勝てることがあれば、と思って始めたこのゲーム。それなのに、もうこんなところまで追い付かれちゃった……。


ズウウウン。

大きな地響きを上げ、『ケルベロス・スネーク』が地面に倒れる。それを見届けてから、兄も剣を突き立て、倒れた。


ここからは、私の仕事だ。兄を迎えに行ってあげなきゃ。

ちょっぴり悔しいから後でお説教だな。


私は笑みを浮かべ、スキップしながら宿をあとにした――――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ