攻略!!?
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「グッハ……!」
初心者が一人でどうにかなる相手じゃないかもしれない。
残り一本のポーション。
それに比べ蛇の体力は半分。
「でも、何か楽しいわ……」
渇いた笑みを浮かべ、剣を握り直す。
「此処から、最終ラウンドだ」
〇〇〇
「っ!」
蛇と攻防を続けること5分。
回避ばかりに専念しているお陰で剣が蛇の皮膚に触れることはない。
三つの頭を持つ蛇は独特なリズムと、不規則な攻撃で回避のタイミングをずらしてきた。
「このままじゃ、やべえっ……」
蛇の頭が眼下に迫る。
「っく!」
腰をひねり、上体を反らしながら蛇の頭を回避し、回避ざまに一発。と試みる。しかし、蛇の頭が俺の横を通りすぎることはなかった。
「フェイクっ!⁉」
俺の目の前で静止した蛇の頭。
死角からもう一方の頭で体当たり。
上体を反らしていたためバランスを崩し、ガードも間に合わない。
「がっ……あ……っ!」
口から空気が無理やり吐き出される。
横腹から熱を感じ、更なる痛みが体を蝕む。
「うぐくくぅっ……!」
体力表示が黄色をぶっちぎり、『危険』を示す赤色に変わっていた。
「次、喰らったら……」
ポーションを口に流し込み、横っ飛びで蛇の突進を回避する。体力表示が黄色、そして緑色に戻るが、回避した方向から丸太のような尻尾が迫る。その尻尾は的確にみぞおちを捉える。
「うっ……ああああああ……!」
弱々しく喘ぎ、壁に叩きつけられる。
土煙を巻き上げ壁にめり込んで行く感触を背中で受けながらも右に体を思い切りひねる。
蛇の突進を再び回避。
(やるしかない。マジでヤバい……)
「【複製】(コピー)」
電気のような痺れが、脳と腕に伝わってくる。
「【ペースト】!!」
蛇の大口を開け突っ込んでくる。
『グギュウアアアアア‼?』
蛇の悲鳴が耳にこだます。
「出来るか半信半疑だったけど、出来てホッとしたぜ」
自分の手に握られたもう一本の剣に目をやる。
完璧なまでに複製された白刃の剣は右手の剣と同じく鮮血で赤く輝いていた。
「ウオオオオオオ!」
防御、回避を選択肢から除外し蛇の懐に突っ込む。そして右手を斜めに薙ぐ。
それと平行して左手を前に突きだし柔らかそうな腹に剣を突き立てた。
引き抜いている時間はない。
「【ペースト】」
左手にもう一度剣を複製し、そのまま真横に剣を振るった。
『グギアアアアアア‼』
冷静さを欠いた蛇の猛攻をバックステップで回避。着地と同時に突進。
横腹を剣先が通過していくと同時に生々しい赤色の液体が飛び散る。
地面を蹴り、宙に浮かぶ。
方向転換した蛇の緑の眼に狙いを定め剣を投擲、振り向きざまに二つの視界を奪われる結果となる蛇。蛇の額に着地。残りの視界を潰すべく、額を蹴った瞬間、片方の頭がこちらを向き大口を開けた。
「!?」
言葉を発する事さえも出来ず、炎の渦に飲み込まれた。
体力表示は……。
揺れる視界。
目の前に再び迫る炎。
成す術なく吹き飛ばされ、宙を舞う。
「グッハ……!」
初心者が一人でどうにかなる相手じゃないかもしれない。
残り一本のポーション。
それに比べ蛇の体力は残り半分。
「でも、何か楽しいわ……」
渇いた笑みを浮かべ、空中で剣を握り直す。
「此処から、最終ラウンドだ」
着地し、最後のポーションを口に流し込む。
「うおおおおおおおっ!」
猛攻を剣でいなし、柔らかい腹に剣撃を加える。
炎は吐かせない、その前の溜めが長いのが欠点であろう。
最初に喰らった時は剣を抜くのに集中しすぎたせいで、溜めに気づくことが出来ていなかった。
失敗はもう犯さない。
溜めが入った瞬間、相手の懐に潜り炎の範囲に巻き込まれないようにする。
成るべく次の行動を予測し、踏み込み過ぎないよう細心の注意を払う。
『シャアアア‼』
見えない頭をハンマーのようにしならせ俺を狙う。
剣を支えにして爪先に力を込める。
「オオオオオ!!」
土煙を巻き上げながら遠心力も加味された重い一撃を受け止める。が、こちらも無傷では済まない。
剣が音をたてて砕け散った。
「【ペースト】!」
すぐさま複製し、思いっきり踏み込む。
「オオオオ‼」
渾身の一撃は蛇の頭を捉える切り落とした。
『シャアアアアアア⁉』
「よし!!……ゼエ……ハア」
体の負担がかかってきたのか、頭がズキズキと痛む。
「そろそろ決着をつけねえと……!」
多少無理を承知で怯んでる蛇に斬りかかる。
……ここで決める!
「オオオオオ‼」
一撃目、上段から切り下ろし。
ニ撃目、下からの切り上げ。
三撃目、クロスさせるように斜めに薙。
四撃目、突き、からの切り上げ。
ここでバックステップ。からの――加速。
トップスピードのまま蛇の後ろに降り立つ。
――――――ズウウウン。
後で何か巨大なモノが倒れる音を聞き、それに連なるように蛇の断末魔が轟く。
「やった…………」
剣を二本、地面に突き立て俺の意識は暗黒に飲み込まれた。




