記憶Ⅱ
9400pv突破!本当にありがとございます!!
これからもどうぞ宜しく
――――別けれ道のあっち側。
『あ〜、はいはい。認めるけど、お前さぁ……もうちょっとそう言うの自重しような』
「…………」
やっぱり、お互いの進路だから仕方ないけど。寂しいなぁ。
裕翔がこっちに来てくれないかなぁ、なんて。わがままだよね。
液晶端末を開くと、占いに『ふたご座の人のクリスマスは恋の予感! 大切な人にはプレゼントをあげよう!』
こ、い…………。
クリスマス。か、クリスマスといえばプレゼントだよね。
まぁ……! プレゼントくらいなら、ね。大切な人だもの。
そう言い聞かせ、綾音はショッピングセンターに足を運んだ。
――――別れ道のこっち側。
「クリスマスプレゼントを沙織に、買っとかねぇとな」
「…………、買っとくか」
読書部の奴らに、クリスマスプレゼント。
24日は読書部皆で遊園地だからな。
✽✽✽✽
12月23日、終業式が終わって4階の空き教室に入る。鍵が既に空いてるって事は誰かいるみたいだ。
「うーす」
もはやルーティーンのような挨拶をし、入室。
「あ、先輩。こんにちは、Skillmagicのクリスマスイベントどうですか?」
「お、翠咲。まぁ、ぼちぼちだな」
本当にこいつは変わったよな。と、つくづく思う。最初あったときは凄く物静かなイメージだったのに、今はかなり明るくなった。最初は会釈だけだったのが今はゲームを陣取るまでになった。それだけ馴染んでいるって事だろうし、俺はこっちの方が一緒にいて楽しい。
「せ、先輩。あ、あの話覚えてますか?」
「? なんの話?」
またか。また、忘れているのか。何なんだよ、確実に異常だぞ。これは………………! まさかな。デバッグしているからなんて事は……。
「24日に遊びに行くって話ですよ」
「あ。それは聞いたぞ、皆で遊園地行くんだろ?」
「……?」
そんな話をしていると、教室の扉が開いて沙織と一葉、そして綾音が入ってくる。
「おお! 揃ったな。明日何時集合にすんだ?」
三人は少しポカーンとして、それから、三人とも眉をひそめた。
「? おい、綾音。皆で遊園地行くんだろ?」
これで綾音は何かを察知したように少し呆れたような顔をした。一葉も。
「そういやこいつは鈍感なんじゃった」
「いいよ、一葉ちゃん。こう言うやつだから」
「え?」
「皆は何時集合がいい?」
「明日9時に校門前はどうですか?」
翠咲が時間を提示する。その声は心無しかしょんぼりしていた。そんな翠咲の隣では一葉が「こう言うやつだから……」と慰めていた。
あれ、俺なんかしたかな。
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