王の帰還
5100pv突破です!ありがとうございます❗更新遅れてしまい、大変申し訳ありません。
もうすぐ手が届く。届きそうだ。しかしミキは優しく笑って、消えて行く。
俺が油断していたから……!
『ダメね。裕翔。今の貴方の力では誰も救えない』
「もう分かっているさ、そんなことは。言われなくても!」
『私は今のと言ったのよ?』
「あ?」
意味が分からず聞き返してしまう。
『そろそろ、王に戻るべきよ』
『貴方の宝物を大事に守るのはもうおしまい。貴方も何か賭けないとテーブルにはつけない。そうでしょう?』
「な……何を言って――――?」
〇〇〇
「んあ?」
また夢か。最近よく見るようになった夢なのだけれども、今回みたいに意味の分からない夢を見たのは二回目だ。
もう日は高く上り、顔を優しく照らしていた。
それが何故か、慰めに思えて腹立たしかった。
――――貴方の今の力では何も守れない。
「くっ……!」
知らず知らずの内に拳が震えていた。
今さら気がついたのだが、サユリ達は……?
おいおいおいおい。まさか、ゲームオーバー?
「サユリ! サユリ!?」
「カズ!?」
「イチハ!! おい!」
部屋を手当たり次第、探す。襖を開け、そこに探し人が居ないことに余計焦りが募る。
すると、テーブルの上に手紙が置いてあった。多分、サユリが書いたのだろう。女子らしい丸みを帯びた字でこう書かれていた。
『お兄ちゃん、自分を責めないで。今日はゆっくり休んで一日でも早くミキを復活させようね。と、言うわけで13階層に言ってきます』
「馬鹿がっ!」
何が、「と、言うわけで。」だ!!
もし、お前らにまで失ったら。俺は……!
俺はすぐに剣を背中に背負い、13階層に走った。
〇 〇 〇
「シロカが怒り狂うぞ」
「いいのよ、私は一刻でも早くミキを取り戻したいもの」
「しっかし、ここまで二人ともせんでも」
辺りは焼野原。プスプスと音がなり、モンスターは黒焦げ。迷宮内は半壊。
「サユリさん、13階層のボス部屋今日も見つかりそうにないですね」
「……そっか、有難う」
他のプレイヤーがサユリに声をかけ、現状を告げる。
13階層に来ている人はかなり減った。
ピエロの被害者がとても多かったことを表している。もう全プレイヤーは三百人もいないだろう。
そしてここに来ている人は三十人ちょっと。こんな広大なフィールドをその人数で捜索し、ボス部屋を見つけるのは困難を極める。
すでに3日が経過しているが仕方のないことなのだ。そうは言っても、3日間もの野営はストレスもたまる。皆が急くのも分からなくない。しかもここがスキルマジックの世界を模したものならば。まだてできていないモンスターがいる事が少し引っ掛かる。ssランクのモンスター。スキルマジックにおいて、最強の強さを誇るモンスター達。今までてできたモンスターの中で最強のランクだったモンスターはケルベロススネークのsランク。
まだ、一体すらssランクは登場していない。それも大きな不安要素の一つだ。
4日目の早朝。
「サユリさん、ボス部屋見つけました!」
朗報が、サユリを起こした。ボス部屋に入ると、辺りが明るくなり古代の闘技場を彷彿とさせるリングが現れ、その中央に錆びた鎧騎士が地面に突き刺した剣の柄に両手を置き、仁王立ちしていた。一同目を見開く。
――――――――――――その騎士の名はベイリン。
――――――――――ランクss+。
多くのスキルマジックプレイヤーを詰みにしたモンスター。
スキルマジックを読み直ししてた時、5話でモブが「一階層行くからついて来てくれ」的な事言ってたんですけど、その時千人もいたのに18人しかついて行ってなくてツボだった。
何でそんな可哀想なことしたんだろ……笑。もっとついていかせてあげれば良かったな




